今回は、コロナショック以降の株式市場で大きく株価上昇させて注目されている、世界のテクノロジー銘柄に投資できる『【IXN】iシェアーズ グローバル・テクノロジー ETF』について解説します。
これから、更に需要が高まるセクターですので、知ってて損のないETFです。
今後の投資先として参考になりますので、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
IXNの概要
【IXN】正式名称:iシェアーズ グローバル・テクノロジー ETFと言います。
投資内容は、S&Pグローバル・インフォメーション・テクノロジー株指数に連動する投資成果を目指して運用されています。
投資先は世界の国の大型テクノロジー株に投資をしています。
※2021年5月のデータ参照。
基本情報
名称 | iシェアーズ グローバル・テクノロジー ETF |
運用会社 | ブラックロック |
構成銘柄数 | 127銘柄 |
分配金利回り | 約0.6% |
決算日 | 6.12月 |
経費率 | 0.46% |
投資銘柄は127銘柄と”世界”って言うわりに少ないイメージですが、大型株に投資をしているETFですので、こんなものだと思います。
信託報酬0.46%と高く、分配金の利回りは0.6%と分配金には期待にしない方がいいETFです。
その他のハイテクセクターETFの解説記事
米国ハイテクETFならどれがいい?【QQQ】、【VGT】、【XLK】、【IXN】を比較して見た
【XLK】テクノロジー・セレクト・セクター SPDR ファンド
構成銘柄上位10銘
名前 | 資産の割合 |
---|---|
アップル株式会社 | 17.07% |
マイクロソフト株式会社 | 15.65% |
台湾半導体製造株式会社 | 3.34% |
ビザ株式会社クラスA | 3.26% |
サムスン電子株式会社 | 3.09% |
株式会社エバイディア | 3.06% |
株式会社マスターカード | 2.76% |
PayPalホールディングス株式会社 | 2.53% |
アズム ホールディング NV | 2.25% |
株式会社アドビ | 2.00% |
今の時代のテクノロジー銘柄なら、アップルとマイクロソフトに投資割合が偏ってしまうのは仕方ないですね。
米国以外にも半導体銘柄やサムスンなどの他国の銘柄もあります。
構成セクター比率
セクター比率一覧
金融関連も少々ありますが、テクノロジーセクターETFですので、ほとんどがテクノロジー関連銘柄に投資をしています。
国別構成比率
国別構成比率一覧表
8割近くの投資先は米国になっています。
これなら、もっと経費率の安い同じハイテクセクターのXLKやVGTでもいいんじゃないかと思うレベルですね。
日本は4位ですが、投資割合が3.61%とあまり組み入れられていません。
IXNとS&P500 株価の比較チャート
- 青:IXN
- オレンジ:S&P500
流石は、昨今の株価上昇の立役者のテクノロジーETFなだけあって、S&P500よりもはるか上の運用成績をだしています。
しかし、コロナショック時の大暴落はS&P500よりも下落している点が気になる点になります。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
直近10年で約3倍以上の分配金額に成長しています。
利回りは低いですが、バイ&ホールドで保有しいらば将来的には分配金も期待ができるようです。
メリット・デメリット
メリット
世界のテクノロジー銘柄に投資ができる。
ほとんど米国株で構成されていますが、台湾の半導体メーカーなど個人で銘柄選びをするのは大変だと思います。
このIXNを購入するだけで、普段投資しにくい国にも投資ができるのは間違いなくメリットだと思います。
キャピタルゲインが魅力的。
上記のチャートを見て頂ければわかると思いますが、運用成績は凄くいいETFです。
インカムゲインよりもキャピタルゲイン派の人にオススメの内容です。
増配ETFとしても優秀
毎年安定して増配をしているわけではないですが、分配金額は順調に上がっています。
デメリット
分配金が低い。
分配金が増配しているとは言え、直近の分配金は0.6%とかんり低いです。
セクターが偏っている。
セクター特化型ETFなので、偏った投資をしている。
経費率が高い。
信託報酬0.46%とお高い維持費になっています。
運用方法
運用方法は、大きくキャピタルゲインを狙いたい人向けのETFですので、暴落したときには積極的に購入していきたいETFです。
しかし、暴落には弱いので他のセクターで暴落対策をしておいた方がいいと思います。
まとめ
IXNについてまとめると
- 世界のテクノロジー関連の大型株に投資をしているETF。
- キャピタルゲインはS&P500よりもはるかに良い。
- 分配金は増配しているが、直近利回りは0.6%と低い。
これからの時代は株で大きく利益を出したいなら、テクノロジー銘柄に投資を検討する時代になってきました。
今後の需要は間違いなく伸びるセクターですので、これからも大きな成長を期待できるETFです。
でも、大きく下落するときがあるので、購入の時はリスクを把握してから投資をしてください。
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
オススメ書籍
関連記事
長期投資の投資先に迷ったらコレ『【VT】(バンガード トータル・ストックETF)』特徴を解説
全世界超高配当ETF『【SDIV】グローバルX スーパーディビィデンド-世界株式 ETF』
毎月分配型の高配当ETF「SRET(グローバルX スーパーディビィデンド-世界リート ETF)」の紹介
【新興国】インドへの投資に興味がある人にオススメのETF『【EPI】ウィズダムツリー インド株収益ファンド』について解説