今回は『【VPU】バンガード・米国公益事業セクターETF』について解説していきます。
セクターごとに分散投資をしたいと思っている人に参考になりますので最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
VPUの概要
バンガード・米国公益事業セクターETF(愛称:VPU)と言います。
投資先は米国の公益事業セクターの大型株、中型株、小型株に投資をしている、MSCI USインベスタブル・マーケット・公益事業25/50インデックスに連動したパフォーマンスを目指したETFです。
米国で電力・ガス・水道の事業をしているので、不況にも強いセクターになります。
配当利回りもそこそこあるETFです。
※2021年1月のデータ参照。
基本情報
名称 | バンガード・米国公益事業セクターETF |
運用会社 | バンガード |
構成銘柄数 | 66銘柄 |
分配金利回り | 約3.15% |
決算日 | 3,6,9,12月 |
経費率 | 0.10% |
配当利回りが約3%とそこそこの配当利回りがあり、信託報酬は0.1%と比較的に安い部類になってきます。
構成銘柄上位10銘
名称 | ファンドの割合 |
---|---|
ネクステラ・エナジー:NEE | 14.94 |
デューク・エナジー:DUK | 6.66 |
サザン:SO | 6.41 |
ドミニオン・エナジー:D | 6.25 |
アメリカン・エレクトリック・パワー:AEP | 4.08 |
エクセロン:EXC | 4.07 |
センプラ・エナジー:SRE | 3.46 |
エクセル・エナジー:XEL | 3.46 |
エバーソース・エナジー:ES | 2.93 |
PSEG:PEG | 2.91 |
上位は有名企業の名前が並んでいますね。
上位4銘柄で30%以上になりますが、上位銘柄に偏たよっているETFですね。
構成セクター比率
セクター比率一覧
公益事業セクターETFですので、公益事業の塊と言っていい内容になっています。
公益事業に投資を検討中の人にはオススメのETFになります。
VPUとS&P500 株価の比較チャート
- 青:VPU
- オレンジ:S&P500
コロナショック前まではS&P500といい勝負をしていましたが、VPUには2020年の株価を牽引したGAFAM銘柄とテスラが組み入れられていませんので、S&P500には株価では勝ち目がないようです。
コロナショック後からは、少しずつですけど株価回復中です。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
増配率は2014年に減配と2016年に変化なし以外はコツコツと増配をしています。
2010年から2020年までで増配率は約71.2%ありますので、これからもこのペースで増配してくれるなら、長期投資先として検討の余地ありだと思います。
メリット・デメリット
メリット
安定性
公益事業をしている企業ですので、不況でも仕事がなくなることがなく、ある程度の利益はありますので株価が下落したとしても心配する必要はないと思います。
高配当
配当利回り約3%でそこそこの増配もしていますので、配当金投資先として購入するのも良さそうです。
デメリット
値上がりが弱い
セクターが公益事業と言うこともあり、安定していますが【QQQ】や同じセクター別ETFの【VGT】のような値上がり益は期待できません。
セクターが偏っている
公益事業セクター特化型のETFですので、コレ1本では分散投資はできませんので、他の投資先が必要になってきます。
運用方法
公益事業は、不況でも仕事は安定的にある業種ですので暴落時でも心配せずに保有できるETFで、分配金も増配してますので長期保有向きのETFです。
しかし、セクターに偏りがあるので他のセクター別ETFと組み合わせて保有するのがいいと思います。
まとめ
VPUについてまとめると、
- 名前通りの公益事業セクターに特化したETF。
- 値上がり益はS&P500には及ばないが、株価の成長と増配率から長期保有に向いている。
- 公益事業なので、不景気でも安定している。
VPUは公益事業と言うこともあり、安定はしていますが地味なETFです。
しかし、長期投資しにおいては強い味方になってくれそうな内容だと思います。
現在、配当金そこそこの不景気に強いETFをお探しならVPUの購入を検討して見てはいかがですか?
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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