今回は、世界の金融セクターに簡単に投資ができる金融セクターETF『【IXG】iシェアーズ グローバル金融 ETF』について解説します。
金融セクターは景気敏感なセクターですので、暴落時は株価暴落しますが、景気がいいときはとても成績がいい投資先です。
今後の投資先として参考になりますので、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
IXGの概要
【IXG】正式名称:iシェアーズ グローバル金融 ETFと言います。
投資内容は、金融セクターのグローバル株式で構成される指数と同等の投資成果をあげることを目指して運用されています。
他の金融セクターETFのXLFやVFHは米国株のみの金融セクターで構成されていますが、IXGは米国以外の金融機関に投資をしているグローバルな面が特徴のETFです。
※2021年4月のデータ参照。
基本情報
名称 | iシェアーズ グローバル金融 ETF |
運用会社 | ブラックロック |
構成銘柄数 | 190銘柄 |
分配金利回り | 約1.9% |
決算日 | 6.12月 |
経費率 | 0.46% |
構成銘柄数は190となかなか多いですが、信託報酬0.46%とお高いですね。
他の金融セクターETFは配当利回りはいいのですが、IXGは配当利回り1.9%とあまり高くないです。
構成銘柄上位10銘
名前 | 資産の割合 |
---|---|
バークシャー ハサウェイ クラス B | 6.43% |
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー | 6.15% |
バンク・オブ・アメリカ株式会社 | 3.63% |
アイアグループ株式会社 | 2.10% |
ウェルズ・ファーゴ・アンド・カンパニー | 2.05% |
シティグループ株式会社 | 1.88% |
HSBCホールディングスPLC | 1.69% |
ロイヤルバンク・オブ・カナダ | 1.67% |
モルガンスタンレー | 1.58% |
オーストラリア連邦銀行 | 1.54% |
構成銘柄上位10銘柄派、ほとんど米国企業ですがオーストラリア連邦銀行など、普段は耳にしない銘柄の名前があります。
構成セクター比率
セクター比率一覧
ほんの少しだけ、金融セクター以外のセクターが混じっていますが実質的のないに近いです。
セクター特化型ETFですので、セクターの偏りは仕方ないですね。
国別構成比率
国別構成比率一覧表
IXGの半分は米国株で出来ています(^_-)-☆
米国以外の国には少しづつ分散投資をしているようです。
日本は5番目に多く投資をされているようですが、そんなに多い割合で投資をされているわけではありまん。
IXGとVT 株価の比較チャート
- 青:IXG
- オレンジ:VT
同じ世界各国に投資ているVTとIXGを比較すると2018年まではIXGは好調だったようですが、それ以降は下落傾向になっています。
特に、流石は景気敏感セクターなだけあって、コロナショック時の下落は酷い大暴落をしています。
その後はなかな株価が回復せずに、最近になってやっと以前の株高にまで戻ってきたようです。
今後のアフターコロナの世界で景気が回復したときに期待しておきましょう。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
4年に1度、減配するように設定しているのですかね(>_<)?
分配金はコツコツ増配して、ドカッと減配をしています。
まるで、株の短期トレードでコツコツと勝ってからのドカッと負けて含み益マイナス…見たいな分配金の推移ですね。
メリット・デメリット
メリット
世界の金融セクターに投資が簡単にできる。
日本、米国以外の投資は情報は少なかったりとなかなか自分で個別銘柄を選定するのは難しいですが、IXGに購入するだけで簡単に投資できるのはメリットだと思います。
景気がいいときは良い成績。
景気敏感セクターですので、景気がいいときの値上がり益は凄くいいです。
デメリット
暴落に弱い。
景気がいいときは株価は期待できますが、○○ショックなどになると酷い株価暴落をします。
配当利回りは低い。
現在の配当利回り1.9%で増配はあまり期待できないので、配当金はオマケぐらいに思っていた方がいいです。
セクターが偏っている。
セクター特化型ETFですので仕方ないですね。
経費率が高い。
信託報酬0.46%とお高い維持費になっています。
運用方法
運用方法は、株価暴落時に仕込むか、景気回復傾向になったときに仕込みたいETFです。
あまり、配当金に期待できないので値上がり益狙いとして購入した方がいいと思います。
まとめ
IXGについてまとめると
- 世界の金融セクターの投資したETF。
- 国別構成比率の半分は米国。
- 信託報酬0.46%と少し高い。
- 景気敏感セクターなので、株価の値動きが大きい。
- 分配金はイマイチ。
現在はコロナショック問題の経済打撃からやっと回復の兆しが見える業種も現れてきた今日この頃。
今後の金融セクターの動向には注意したいなと思います。
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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