去年はコロナショックでダメダメでオワコン扱いされた高配当ETF(特にSPYD)。
しかし、2021年の年明け以降の成績はS&P500やQQQよりも優秀な成績を上げています。
たったの1年で、変わるから投資は怖いですね(笑)
今回は、去年は残念な運用成績だった、高配当ETF【VYM】、【HDV】、【SPYD】が年初来以降は、S&P500やQQQより運用成績がいいことから、今後の投資に学べることについて解説します。
この記事は、今後の投資に役立ちますので最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
復活の高配当ETFから学べること
2020年の株価のチャート比較
2020年度の株価の順位
- 1位、QQQ
- 2位、S&P500
- 3位、VYM
- 4位、HDV
- 5位、SPYD
去年のS&P500、QQQ、VYM、HDV、SPYDの運用成績を参考に比較していきます。
高配当ETFの基本情報
シンボル | VYM | HDV | SPYD |
---|---|---|---|
名称 | バンガード 米国高配当株式 ETF | iシェアーズ 米国高配当株ETF | SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF |
運用会社 | バンガード | ブラックロック | ステートストリート |
経費率 | 0.06% | 0.08% | 0.07% |
決算回数 | 4回 | 4回 | 4回 |
決算日 | 3,6,9,12月 | 3,6,9,12月 | 3,6,9,12月 |
配当利回り | 2.8% | 3.5% | 4.5% |
VYM、HDV、SPYDは人気になるだけあって、信託報酬は安いです。
配当利回りは、最近の株高で利回りが普段より0.5%ぐらい低くなっているのが残念です。
高配当ETFの解説記事
【HDV】(iシェアーズ 米国高配当株ETF)』についての解説
【SPYD】(SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF)』の解説
年初来の運用成績
VYM、HDV、SPYD、S&P500、QQQ 比較チャート
・年初来以降の株価上昇率順位は
- 1位、SPYD
- 2位、VYM
- 3位、HDV
- 4位、S&P500
- 5位、QQQ
去年、一番株価下落して、減配したことによりオワコン扱いされていたSPYDが1位になっています。
その下に、VYM、HDVが続き、S&P500がHDVより少し低い成績で、去年は株価上昇で話題になったQQQが最下位になっています。
去年の運用成績と比較して、運用成績が逆転するとは誰も予想が出来ない結果になっています。
私の予想通りの結果になりました!!
このように、後出しで予測していたなどと、後付けでの説明で自分は凄い人と情報発信する人の意見は無視しましょう。
自信満々に予測できるなら、先に情報配信しろよって話ですよね(笑)
高配当ETFですので、配当金込みのトータルリターンでも比較して見ました。
トータルリターン(配当金込み)
・トータルリターン(配当金込み)の順位
- 1位、SPYD
- 2位、VYM
- 3位、HDV
- 4位、S&P500
- 5位、QQQ
特に変化なしですね。
1位のSPYDが1番利回りが高いから当たり前ですよね(笑)
下記にて、去年の運用成績と今年の運用成績を比較して学べることについて解説していきます。
今回の運用成績から学べること
長期運用は短期での成績で決めつけない。
株価は上記で記載した比較チャートを見てら、わかって頂けれると思いますが、たった1年で株価の値動きは大きく変化し、それは誰にも予想できません。
なので、長期運用前提のETFの場合は1年で判断はしてはいけません。
株価下落、減配で心配なると思いますが、ETFのリバランス(構成銘柄の変更)を見て、その後の成績を見守るのも長期運用では大事なことだと思います。
どうしても株価暴落により、今後のことが心配で心穏やかに生活をできない場合は、あなたのリスク許容度をオーバーしている証拠です。
ご自身のポートフォリオを一度見直して、今後の運用方針の見直しをしてください。
高配当ETFの特徴。
上記のチャートから
- SPYD:ボラティリティ(株価の値動き)が激しい。
- HDV:他の高配当ETFに比べて、ボラティリティ(株価の値動き)は少なく安定している。
- VYM:他の高配当ETFの間のボラティリティ(株価の値動き)をする。
株価暴落時や株価高騰している時の株価の値動きのくせがわかり、3つの中から、どの高配当ETFを購入するかの参考になると思います。
誰の意見は参考にしてはいけないか。
上記でも記載しましたけど、突然、今回の結果を予測していたと言い出す人の意見は参考にしてはいけません。
きっと、怪しい情報教材&役に立たない会員登録を売りつけてきますよ(笑)
しかし、先に本当に今回の株価変動を予測していたと情報配信をしていた人は別です。
その人が、どのような情報で判断していたかを参考にするのはいいと思います。
盲信するのはダメですけどね!!
まとめ
高配当ETFの短期間での株価上昇から学べることは
- 長期運用で購入したETFは短期間の運用成績では判断しない。
- どの高配当ETFが自分の運用方法に合っているか。
- 信用してはいけない人の特徴。
将来の株価を予想するのは不可能です。
株価の値動きを完全に予測できるなら、投資家はみんな破産することなく大金持ちになれます。
ホントに予測できるなら苦労しませんよね(>_<)
予測できないからこそ、不測の事態のときにどのような対応をするかを、先にある程度準備をしておく必要があります。
その点では、コロナショックでの大暴落はいい勉強になりました。
株価暴落で辛い思いをした人も多くいると思いますが、コロナショック時にミスをしたことをしっかりメモに残して、今後のあなたの運用方針の見直しをしてください。
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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