今回は、優秀ですが日本ではマイナーな米国連続増配ETF『【DGRO】iシェアーズ コア配当成長ETF』について解説します。
今後の投資先として参考にして頂ければ嬉しいです。
DGROの概要
【DGRO】正式名称:iシェアーズ コア配当成長ETF
投資内容は、連続増配の米国株式で構成される指数に連動する投資成果を目指しています。
主に米国の5年間の連続増配実績、配当性向が75%未満、配当利回り上位10銘柄を除外した銘柄に投資をしています。
2014年6月から運用されている運用歴が浅いETFです。
運用成績はいいのですが、日本ではSBI証券、楽天証券、マネックス証券などの大手証券会社での取扱いがなく、サクソバンク証券など海外の証券会社でしか取扱いがありません。
※2022年6月のデータ参照。
DGROの基本情報
名称 | iシェアーズ コア配当成長ETF |
運用会社 | ブラックロック |
構成銘柄数 | 418銘柄 |
分配金利回り | 2.04% |
決算日 | 3..6.9.12 |
経費率 | 0.08% |
投資先は418銘柄と多いです。
信託報酬は【HDV】と同じ経費率0.08%と安い維持費ですが、配当利回りは2%台と低いです。
配当月は年間4回で、3,6,9,12月が配当月になります。
その他の連続増配ETF
連続増高配当ETF(毎月分配型)『DGRW(ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成)』の紹介
優秀な米国連続増配高配当ETF『【SCHD】シュワブ米国配当株式ETF』について解説
配当貴族に簡単に投資が出来る連続増配ETF『【SDY】SPDR S&P 米国高配当株式ETF』について解説
DGROの構成銘柄上位10銘トップ
ティッカーシンボル | 銘柄名 | 構成割合 |
---|---|---|
PFE | ファイザー | 2.95% |
JNJ | ジョンソン&ジョンソン | 2.93% |
MSFT | マイクロソフト | 2.82% |
JPM | JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー | 2.72% |
AAPL | アップル | 2.59% |
VZ | ベライゾン・コミュニケーションズ | 2.56% |
PG | プロクター・アンド・ギャンブル | 2.50% |
MRK | メルク | 2.48% |
KO | コカ・コーラ | 2.13% |
HD | ホーム・デポ | 2.01% |
構成銘柄は、よく名前を聞く大手連続増配銘柄ばかりですね。
DGROは連続増配銘柄の利回りが高い上位銘柄は除外していますので、利回りが低い連続増配銘柄で構成されています。
DGROの構成セクター比率

※ブラックロック社のホームページ参照
構成銘柄はハイテク銘柄と金融銘柄にヘルスケア銘柄が多いですが、その他セクターにも投資をしていて分散投資は十分に出来ています。
ちょっと、景気敏感セクターが多い気がしますがそこまで問題はないと思います。
DGROの株価の推移
DGROとS&P500とVYM 株価の比較チャート

- 青:DGRO
- オレンジ:S&P500
- 水色:VYM
株価の成長性はS&P500には勝てませんがいい勝負をしています。
高配当ETFで優秀な運用成績を誇るVYMと比較するとDGROの方が運用成績がいいです。
コロナショックの時はS&P500と同じぐらい暴落をしています。
DGROのトータルリターン

直近5年のトータルリターンなら2022年の株価下落により誤差の範囲ですが、DGROが勝っています。
更にVYMとは大差を広げていることから、DGROは優秀なETFだと言えるでしょう。
DGROの分配金利回りと増配率の推移
DGROの分配金と増配率

分配金と増配率の推移一覧

2014年は6月からの運用ですので分配金実績のデータは少ないですが、運用開始してからずっと連続増配をしています。
しかも、2020年のコロナショックの時でも10.8%も大きく増配しています。
今後も期待できる内容になっています。
配当(分配金)利回りの推移

利回りは、低くて1%後半で市場が大暴落したときでも3%中頃と直近利回りはあまり高くありません。
利回りで購入タイミングを計るなら、2.5%ぐらいの時が良さそうです。
DGROの平均増配率
年数 | 平均増配率 |
---|---|
3年 | 8.61% |
5年 | 10.20% |
5年で平均10%の増配と素晴らしい結果を出しています。
ただ、直近だと少し増配率が減っているのは注視して見た方が良さそうですね。
DGROのメリット・デメリット
メリット
高い成長率
DGROなど他の高配当ETFより株価成長率が高くて優秀です。
増配が期待できる
運用開始してからずっと高い増配率で増配しています。
経費率が安い
経費率が0.08%とても安いです。
デメリット
株価成長率はS&P500の方がいい
配当金より株価を重視したいなら、DGROよりS&P500やQQQの方が投資先に向いています。
取扱いをしている証券会社が少ない
DGROは運用成績がよく、経費率も安いのに日本ではマイナーなETFな理由です。
DGROの運用会社はブラックロックですので、取扱いしてくれてもいいじゃないかと思います。
まとめ
DGROについてまとめると
- 米国の連続増配銘柄に投資をしている。
- 経費率は0.08%と安い。
- 株価と増配はとても優秀。
- 取扱い証券会社が少ない。
優秀だけど日本では買いにくいETFはDGRO以外にもあります。
取扱いすれば間違いなく売れると思うので、早く大手証券会社には取扱いして欲しいなと思います。
連続増配ETFは直近利回りは低いですが、安定的な増配をしてくれるので将来的には高配当ETFになってくてる可能性が高いです。
長期投資先を探している人はDGROのような連続増配ETFへの投資を検討して見てください。
1日1回 応援ポチッとして頂けると毎日更新する励みになります⇩⇩

にほんブログ村
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
オススメ書籍