今回は連続増配歴20年以上の配当貴族銘柄に簡単に分散投資ができる、連続増配ETF【SDY】について解説していきます。
配当金が大好きな人にオススメのETFですので、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
SDYの概要
SPDR S&P 米国高配当株式ETF(愛称:SDY)と言います。
投資先は、米国市場で大型株、中型株、小型株の中から20年連続で増配している銘柄で構成されるS&P高配当貴族指数に連動するように運用されているETFです。
同じ連続増配ETFの【VIG】と比較されるETFです。
SDYとVIGの違いは、VIGは10年以上の増配銘柄に投資をしていますが、SDYは20年以上の増配銘柄に投資している点が違います。
VIGより成熟した企業に投資をしているETFになります。
※2021年8月のデータ参照。
基本情報
名称 | SPDR S&P米国高配当株式 ETF |
運用会社 | ステートストリート |
構成銘柄数 | 112銘柄 |
分配金利回り | 約2.6% |
決算日 | 3.6.9.12月 |
経費率 | 0.35% |
配当利回りは2.6%とそこまで高い利回りではないです。
投資先は114銘柄と十分な銘柄数ですね。
VIGの信託報酬は0.06%ですので、SDYの信託報酬0.35%と少し高いですね。
その他の連続増配ETF
連続増高配当ETF(毎月分配型)『DGRW(ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成)』の紹介
構成銘柄上位10銘
名前 | 資産の割合 |
---|---|
エクソンモービル株式会社 | 2.81% |
株式会社AT&T | 2.50% |
サウスジャージーインダストリーズ株式会社 | 2.22% |
シェブロン株式会社 | 2.02% |
国際ビジネスマシン株式会社 | 2.00% |
アヴィィ株式会社 | 1.93% |
ナショナル・リテール・プロパティーズ | 1.86% |
連邦不動産投資信託 | 1.77% |
リアルティ・インカム・コーポレーション | 1.70% |
オールドリパブリック・インターナショナル ・コーポレーション | 1.65% |
流石は配当貴族銘柄だけあり、大手企業が組み入れられているようです。
投資割合もあまり偏りのないように投資がされているようです。
構成セクター比率

セクター比率一覧

セクターは金融、工業、消費者防衛が多く、最近の流行りのテクノロジーは少ないようですが、基本的には十分に分散して投資をしています。
ちょっとだけ、景気敏感なセクターが多い気がしますね。
SDYとS&P500 株価の比較チャート

- 青:SDY
- オレンジ:S&P500
株価の成績はGAFAM銘柄か組み入れてなかったり、コロナショックで大ダメージを受けた金融や不動産にエネルギーのせいでかなりの下落をしてS&P500にはまったく勝てないようです。
一応、株価はコロナショック前に比べて回復はしているので、今後の活躍に期待したいですね。
・配当金込みのトータルリターンの場合

最近はトータルリターンでもS&P500には勝てませんが、コロナショック前なら勝っていた時期があります。
今後の経済状況によってはまた、S&P500には勝つときがあるかも知れませんね。
分配金と増配率の推移

分配金と増配率の推移一覧

分配金が安定していないように見えますが、これはSDYは頻繁にキャピタルゲイン配当金を出すETFとして特徴があるからです。
キャピタルゲイン配当金とは、リバランスの時に保有銘柄を売却したときに、普通なら個別銘柄の購入資金にするのですが、売却益を再購入資金にせずに一部を分配金として支払うようにしていることです。
つまり、SDYは分配金+売却益を受け取れるETFになっています。
年によってはサプライズ増配があるので、毎年結果が楽しみですね(^^♪
・配当金の推移

キャピタルゲイン配当があるので、配当利回りの推移は荒れ狂っています。
安定感を求めている人とは相性が悪そうですね。
メリット・デメリット
メリット
配当貴族銘柄に分散投資が出来る。
配当貴族銘柄に簡単に分散投資ができるのが、SDYの最大のメリットだと思います。
自分で分散投資をするのは難しいですから、配当貴族に投資を検討してるならオススメのETFになります。
デメリット
経費率が高い
信託報酬0.35%は少し高いですし、他の増配ETFや高配当ETFが信託報酬が安すぎるので仕方ないですね。
暴落に弱い
投資先が景気敏感が多いので、下落耐性が弱いです。
運用方法
運用方法は、分配金額が安定しませんが高配当ETFとしては悪くないので、配当金投資としての投資先としてはいいと思います。
しかし、下落に弱いので保有割合は控えた方がいいと思います。
まとめ
SDYについてまとめると
- 投資先は20年以上連続増配している銘柄。
- 維持費は少し高い。
- セクターは十分に分散投資されている。
- 分配金はキャピタルゲイン配当金込みなので安定していない。
米国市場は、日本市場と違い多くの連続増配銘柄があるので、どれに投資をしようか迷いますがSDYを購入していれば、簡単に運用してくれるのはありがたいですね。
もう少しだけでいいので、暴落に強いセクター比率を増やしてくれればいいのになと思います。
1日1回 応援ポチッして頂けると毎日更新する励みになります⇩⇩

にほんブログ村
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
オススメ書籍
関連記事
連続増高配当ETF(毎月分配型)『DGRW(ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成)』の紹介
大人気、米国高配当ETF『VYM(バンガード 米国高配当株式 ETF)』の解説