今回は米国高配当ETFで大人気の『HDV(iシェアーズ 米国高配当株ETF)』について解説していきます。
HDVはよく同じ高配当ETFと【VYM】,【SPYD】と比べられるETFです。
長期で高配当投資をしたいけど、銘柄選定が苦手な人にオススメのETFです。
HDVの概要
iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF(愛称:HDV)です。
投資対象はモーニングスター配当フォーカス指数で、米国の高配当で財務健全性が高い企業を約70〜80銘柄に投資しているETFです。
大人気なだけあり、実績がきちんとあるETFです。
※2021年12月のデータ参照。
HDVの基本情報
名称 | iシェアーズ 米国高配当株ETF |
運用会社 | ブラックロック |
構成銘柄数 | 81銘柄 |
分配金利回り | 3.43% |
決算日 | 3,6,9,12月 |
経費率 | 0.08% |
信託報酬が0.08%の格安で分散も出来ているし、配当利回りも約4%前後ありと長期投資向きの金融商品です。
配当日はよくある3,6,9,12月です。
HDVの購入はSBI証券や楽天証券、マネックス証券で購入可能です。
HDVの構成銘柄上位10銘柄
ティッカーシンボル | 銘柄名 | 構成割合 |
---|---|---|
XOM | エクソン・モービル | 9.02% |
T | AT&T | 7.04% |
JPM | JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー | 6.97% |
CVX | シェブロン | 6.65% |
JNJ | ジョンソン&ジョンソン | 5.59% |
VZ | ベライゾン・コミュニケーションズ | 5.29% |
ABBV | アッヴィ | 5.24% |
PG | プロクター・アンド・ギャンブル | 4.69% |
MO | アルトリア・グループ | 3.91% |
MRK | メルク | 3.74% |
連続増配で有名な大手企業がずらりと並んでいます。
HDVは定期的にリバランスしていますので、参考までに見てください。
HDVの構成セクター比率
セクター比率は組入れ銘柄で予想ができると思いますが、エネルギー、ヘルスケア、コミュニケーション、生活必需品が多く組入れられています。
ハイテク銘柄や一般消費財銘柄は少ないので、下落相場に強そうですがその反面、大きな株価上昇は期待できなさそうです。
HDVの株価の推移
HDVとS&P500 株価の比較チャート
- オレンジ:VOO
- 青:HDV
S&P500とは株価を比較するとまったく勝ち目がないようです。
HDVの株価もコロナショック前の推移までは回復していますが、ここ最近は伸び悩んでいます。
HDVのトータルリターン
配当金込みのトータルリターンでもS&P500にはHDVでは勝てないようです。
値動き幅もS&P500よりは少し小さいようですが、誤差程度の違いですね。
HDVの分配金利回りと増配率の推移
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
分配金は基本的には増配傾向で、右肩上がりで成長しています。
2021年の他の高配当ETFが調子がよかった時に減配したのは辛いところですね。
配当(分配金)利回りの推移
配当利回りは、コロナショック時に5%以上ありましたが、その他の時は3%中頃のようです。
利回りで買い時を決めるなら、4%以上の利回りがあるときが良さそうです。
HDVの平均増配率
年数 | 平均増配率 |
---|---|
3年 | 4.56% |
5年 | 4.44% |
10年 | 5.92% |
ドカッとは増配をしていませんが、着実に増配をしています。
株価上昇がイマイチなら、増配の方はもう少し頑張って欲しい気もします。
メリット・デメリット
メリット
高い配当利回り・増配率
上記でも記載した通り、高配当で増配率も高く成長性が高いETFです。
安定感もあるので、暴落時には仕込みたいETFですね。
維持費が安い
年間信託報酬が0.08%です。
日本では考えれない維持費です。
みんな日本の高配当ETFではなく、税金が高くても米国高配当ETFを購入するのは仕方ないことだと思います。
デメリット
減配リスク
すべての投資対象に言えることですが、HDVも過去に減配していますので今後もないとは言えません。
株価値上がりはほどほど
上記で記載していますが、S&P500の指数には株価値上がりは勝てません。
配当金か、株価値上がりかのどちらかは、ご自身の投資スタイルに合わせれ購入してください。
運用方法
有名な話ですが、SPYDと相性抜群です。
SPYDとはセクター比率が丁度、HDVが保有比率が低いセンターに投資をしていますので、お互いの弱い分野をカバーできますので相性抜群です。
もしHDVひとつでは不安なら、一緒にSPYDの購入検討するのもいいと思います。
まとめ
HDVについてまとめると
- 維持費が安い。
- 安定感ある高配当と増配率。
- SPYDと相性抜群。
- S&P500には値上がりは勝てない。
大人気のETFだけあり、本当によいETFだと思います。
もし高配当投資をしようとご検討中でしたら、HDVの購入を検討するのもアリだと思います。
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以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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