今回は、米国のREITが欲しいと思っている人にオススメの『【IYR】iシェアーズ 米国不動産ETF』について解説します。
日本のREITもいいけど、国別に分散投資をしたいと思っている人に特にオススメのETFですので最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
IYRの概要
iシェアーズ 米国不動産ETF(愛称:IYR)と言います。
iシェアーズ米国不動産ETFは、米国の不動産セクターの株式で構成される指数と同じ成果をあげることを目指して投資されているETFです。
わかりやすく言うと米国REITの詰め合わせのETFです。
日本の証券会社では米国のREITは購入できませんので、米国のREITに興味のある人にオススメのETFになります。
REITについての解説記事⇩
※2021年2月のデータ参照。
基本情報
名称 | iシェアーズ 米国不動産ETF |
運用会社 | ブラックロック |
構成銘柄数 | 86銘柄 |
分配金利回り | 約2.5% |
決算日 | 3,6,9,12月 |
経費率 | 0.42% |
信託報酬が0.42%と高いですね。
配当利回りは今は2.5%ですが、4%以上のときもありますので高配当ETFでもあります。
構成銘柄上位10銘
名称 | ファンドの割合 |
---|---|
アメリカン・タワー:AMT | 8.66 |
プロロジス:PLD | 6.68 |
クラウン・キャッスル・インターナショナル:CCI | 6.07 |
エクイニクス:EQIX | 4.35 |
デジタル・リアルティー・トラスト:DLR | 3.34 |
コスター・グループ:CSGP | 3.13 |
パブリック・ストレージ:PSA | 3.09 |
サイモン・プロパティー・グループ:SPG | 3.02 |
SBAコミュニケーションズ:SBAC | 2.52 |
ウェルタワー:WELL | 2.46 |
日本では販売されていない米国REITですので知らない物ばかりです。
日本で買えない銘柄に投資が出来るのが、IIYRの魅力の1つだと思います。
構成セクター比率
セクター比率一覧
米国REITの詰め合わせなだけあって、多種多様な不動産に投資がされています。
個人の住宅より、オフィス関連の企業相手の不動産が多いですね。
IYRとS&P500 株価の比較チャート
- 青:IYR
- オレンジ:S&P500
株価の成績は上記のチャートを見る限りあまり良くないですね。
特にコロナショックの暴落が酷いです。
その後は、少しずつ株価回復していますが…少し厳しいですね。
分配金(配当金)と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
配当金ですがここ10年間は、増配したり、減配したりの繰り返しでほとんど配当金額は成長していません。
2020年のコロナショック以降で不動産は被害が大きかったから仕方ないですね。
メリット・デメリット
メリット
日本では投資できないREITに投資できる
上記で記載しましたが、現在の日本の証券会社では米国REITは購入できません。
REITも日本以外に分散投資をしたいと思っている人には投資先として検討して見るのもいいと思います。
高配当が期待できる
IYRの配当利回りは2.5%~4%あり、高い配当利回りが期待できます。
デメリット
株価の成長率がイマイチ
REITは不動産なので景気敏感な面があります。
特にコロナショックの時の被害が酷いです。
配当金が安定しない
増配したり、減配したりの繰り返しですので、毎年安定した配当金の受け取りは期待しない方がいいと思います。
運用方法
株価の成長率から見るにポートフォリオのメインとしてだはなく、サブとしての投資先になります。
購入タイミングは配当利回り4%をときを狙ってコツコツと買い足していくぐらいでいいと思います。
まとめ
IYRについてまとめると
- 日本では購入できない米国REITの詰め合わせ。
- 信託報酬0.42%と高い。
- コロナショックの時の暴落が酷い。
- 高配当ETFの1つ
- 配当金額は安定しない。
IYRは米国REITに投資ができるのでなかなか魅力的なETFなんですけど、不動産なだけあって安定性がありません。
とは言え、配当利回り4%以上あるときに購入するなら、投資先の1つとして検討してもいいかとは思います。
配当金より株価の成長率を重要視している人にはあまりオススメできないETFになっています。
どこの国でも不動産は安定性はないのですね(>_<)
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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