今回は、”米国以外”の投資に興味のある人にオススメの『【VEU】バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)ETF』について解説します。
国別に分散投資を検討している人にオススメのETFです。
今後の投資先として参考になりますので、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
VEUの概要
【VEU】正式名称:バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)ETF
投資内容はFTSEオールワールド除米国インデックスのパフォーマンスに連動する投資成果を目指して運用されています。
投資先は米国を除く全世界の先進国株式市場および新興国株式市場の大型株・中型株・小型株に投資している、幅広く分散投資して運用しているETFです。
※2021年6月のデータ参照。
基本情報
名称 | バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)ETF |
運用会社 | バンガード |
構成銘柄数 | 3,534銘柄 |
分配金利回り | 約1.8% |
決算日 | 3,6,9,12月 |
経費率 | 0.08% |
構成銘柄数は3,500以上と多く、信託報酬0.09%と安い維持で運用できます。
分配金は利回り1.8%と低すぎるわけではないですが、高くもありません。
構成銘柄上位10銘
名前 | 資産の割合 |
---|---|
テンセントホールディングス株式会社 | 1.62% |
アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド普通株式 | 1.32% |
ネスレ SA | 1.20% |
台湾半導体製造株式会社 | 0.97% |
アズム ホールディング NV | 0.94% |
台湾半導体製造株式会社 ADR | 0.90% |
ロシュ ホールディング AG | 0.85% |
トヨタ自動車 | 0.71% |
LVMH モエ ヘネシー ルイ ヴィトン SE | 0.70% |
ノバルティス AG | 0.65% |
テンセントやアリババなど、中国の大手有名企業や日本企業からトヨタ自動車の銘柄が少しだけ他の銘柄より多めに投資をされているようです。
構成セクター比率
セクター比率一覧
セクター比率は、少し偏りはありますが基本的にはバランスよく分散投資をしています。
国別構成比率
国別構成比率一覧表
国別構成比率は日本が1番多いようです。
日本人としては、わざわざ通貨をドルにして日本に投資するのは微妙な感じがします(笑)
その他は、中国とヨーロッパ各国が中心として投資をしているようです。
VEUとVT 株価の比較チャート
- 青:VEU
- オレンジ:VT
米国株込みの世界各国に投資をしているVTとVEUの運用成績を比較しますと、やはり米国込みの方が運用成績がいいですね。
一応、右肩上がりで株価上昇していますので、国別に分散投資を検討しているなら購入先をして検討しても良さそうですね。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
分配金はコロナショック前までは少しずつ増配していましたが、コロナショックにより分配金は吹っ飛んでしまい大きく減配しています。
分配金の推移を見ると、株式は米国一強と言いたくなるのも仕方ないですね。
メリット・デメリット
メリット
簡単に多数の国に分散投資ができる。
VEU1本に投資するだけで、多数の国に投資ができ、セクターも分散して投資ができます。
信託報酬が安い。
信託報酬0.09%と安く、VTには劣りますが株価も右肩上がりですので長期投資に向いているETFです。
デメリット
米国株式市場に勝てない
信託報酬は安く、分散投資もできていますが、米国株式市場の運用成績に残念なことに勝てません。
運用方法
VEUの運用方法は、VOO(S&P500)やVTI(全米株式)と組み合わせて運用することをオススメします。
それじゃ、ただのVTやん!?
って、思うかも知れませんがきちんと理由はあります。
VTは半分が米国株式に投資をしていますが、VOO or VTIとVEUを組み合わせることで、自分の好みの割合で全世界株式に投資ができるようになります。
例えば、ほとんど米国株式で少しだけ他国に投資したい場合は、米国株9割:その他1割、などと自分好み投資割合に調整がききます。
また、米国株式市場1本に投資をしていて、やっぱり世界各国にも投資をしたいと思った場合、VEUを購入すれば、わざわざVTに買い直す必要がなくなります。
最近、米国以外のの株式にも興味のある人は一度、購入の検討して見てください。
まとめ
VEUについてまとめると
- 米国以外の国に投資をしているETF。
- 構成銘柄,3,500以上で、信託報酬0.09%。
- 運用成績は米国株式市場には勝てない。
- 分配金にはあまり期待できない。
個人的には、もう少し配当金が安定して増配していればいいのにと思います(笑)
いつまでも、株式市場は米国一強とは限りません。
「でも、VTの投資割合はちょっとなぁ~」って思う人は、VEUへの投資を検討して見てください。
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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