今回は、配当金生活向けの超高配当ETF『【XRMI】グローバルX S&P 500・リスク管理・インカム ETF』について解説します。
今後の投資先として参考にして頂ければ嬉しいです。
XRMIの概要
【XRMI】グローバルX S&P 500・リスク管理・インカム ETF
投資内容は、S&P500指数を対象にしたカバード・コール戦略でプレミアムを受領しつつ、同指数を対象にしたプロテクティブ・プット戦略を同時に構築し、大幅な下振れリスクを抑制しながら運用しています。
もう少し、シンプルな運用方法になりませんんかね?
投資って複雑にすれば成績が良くなるものではないと思うのですが…。
下記にてグローバルX社の目論見書など参考に簡単にですが、XRMIの運用方法をまとめて見ましたので参考にしてください。
コールオプションとプットオプションについては、大和証券の金融・証券用語解説を参考にしてください⇩⇩
XRMIの運用内容
XRMIと他のカバードコール戦略ETFとの違いは、他のカバードコール戦略ETFはコールオプションでの売りだけですが、XRMIはコールオプションでの売りとプットオプションによる買いもしています。
XRMIではプットオプションで買いをすることで5%以上の損失を生まないように調整をしています。
XRMIの運用のイメージ図⇩⇩
※グローバルX社のホームページより引用
1、コールオプションで売る。
2、プットオプションで購入することで損失を最小限で抑える。
グローバルX社の戦略イメージから利益が減りますが、その代わりに下落での損失が減るようになる仕組みの運用をしています。
逆指値やサーキットブレーカーのように暴落対策を運用会社してくれて、超高配当も期待できるETFになっています。
XRMIの基本情報
名称 | グローバルX S&P 500・リスク管理・インカム ETF |
運用会社 | グローバルX |
構成銘柄数 | 507銘柄 |
分配金利回り | 9.31% |
決算日 | 毎月 |
経費率 | 0.60% |
設定日は2021年8月からと真新しいETFになります。
投資先はVOOと同じ、インデックス投資の鉄板であるS&P500指数に投資をしています。
運用開始して1年未満のETFですので、正確な配当利回りはわかりませんが、現段階では利回り9%以上と超高配当ETFになります。
信託報酬0.60%と高いですが、運用方法が特殊なので仕方ないと思います。
購入はマネックス証券で購入が可能です。
※2022年2月のデータ参照。
その他のカバードコール戦略ETF
【QRMI】グローバルX NASDAQ 100・リスク管理・インカム ETF
【QYLD】グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF
【XYLD】グローバルX S&P500・カバード・コール ETF
【QYLG】グローバルX NASDAQ100・カバード・コール50 ETF
【XYLG】グローバルX S&P 500・カバード・コール 50 ETF
【JEPI】JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF
XRMIの構成銘柄上位10銘トップ
ティッカーシンボル | 銘柄名 | 構成割合 |
---|---|---|
AAPL | アップル | 7.12% |
MSFT | マイクロソフト | 6.02% |
AMZN | アマゾン・ドット・コム | 3.69% |
GOOGL | グーグル | 2.21% |
GOOG | グーグル | 2.09% |
TSLA | テスラ | 1.97% |
NVDA | エヌビディア | 1.71% |
BRK-B | バークシャーハサウェイ | 1.55% |
FB | メタ | 1.43% |
JPM | JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー | 1.22% |
投資している指数はS&P500ですので、米国の大手精鋭企業で構成されています。
投資先は問題ないので、後は特殊な運用方法が上手くいくかが問題ですね。
XRMIの構成セクター比率
昨今のハイテク銘柄の急成長により、ハイテクセクターが1番多く組入れられています。
その他のセクターにもきちんと投資をされていますので、分散投資の観点は特に心配ありません。
XRMIの株価の推移
XRMIとS&P500とXYLD 株価の比較チャート
- 青:XRMI
- オレンジ:S&P500
- 水色:XYLD
XRMIはXYLDより下落に強いようですが、株価の値上がりが乏しく下落した後は株価がなかなか回復していません。
下落に強いのはいいのですが、株価の値上がりがないの結局は株価右肩下がりになる恐れがあります。
…まだ、運用されて日が浅いので、もう少し様子を見てから購入を検討した方がよさそうですね。
XRMIの分配金利回りの推移
XRMIの分配金
年数 | 分配金額 |
---|---|
2021/9 | $0.209547 |
2021/10 | $0.153425 |
2021/11 | $0.233800 |
2021/12 | $0.186100 |
2022/1 | $0.197200 |
運用歴が浅いので参考までに見てください。
分配金は平均で約0.196ドルで分配金利回りを計算すると約7.8%ぐらいになります。
XYLDが利回り9%以上と考えると、XRMIは今後もXYLDよりも分配金利回りが低い可能性が高いと思われます。
XRMIのメリット・デメリット
メリット
毎月分配+利回りが高い
XYLDやQYLDより控えめ目の利回りになると思いますが十分に高い利回りは期待できるETFだと思います。
下落に強い
下落に対して安全策を取っているETFですので、他の投資商品よりも下落に強いと思われます。
デメリット
成長性に期待できない
運用方法の特徴から、株価の値上がり益はあまり期待できなく、増配も期待しにくいです。
未知数なETF
運用年数が1年経過していなく、ほとんど運用データがないので未知数な点が多いETFです。
運用方法がわかりにくい
オプション取引やらなんやら普段しない運用方法ですので、凄くわかりにくいです。
正直、上記の説明した内容も合っているのかが心配になるレベルです(笑)
XRMIの運用方法
XRMIは、運用成績が短いので断言できませんが、現段階の成績ならXRMIよりXYLDを購入した方がいいのではないかと思います。
しかし、これから化けるETFかも知れませんのたまに様子を見るぐらいでいいと思います。
まとめ
XRMIについてまとめると
- コールオプションとプットオプションを組み合わせた新しい仕組みのETF。
- 毎月分配+高配当ETF。
- 運用方法がわかりにくい。
- 運用期間が短いので、未知数な点が多い。
XRMIは面白そうなETFですが、株価の値上がり率が残念な面があるのが難点ですね。
株価もある一定の推移を維持しながら分配金も安定して出してくれるなら、配当金生活をしたいと思っている人と相性の良いETFだと思います。
XRMIの購入は、もう少しデータが取れてから検討した方がいいと思います。
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以上で今回の記事を終わります。
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