投資の勉強をしているとよく聞く”日本の高配当ETFはダメ”
日本の高配当ETFがダメと言う理由は、
- 罠銘柄が組入れられている。
- 経費率が高い。
- 運用成績が悪い。
などなどが理由として挙げられます。
確かに構成銘柄を見ていると『えっ!?この銘柄組入れてるの!!』って思うときはあります。
しかし、人の意見を真に受けて自分で日本の高配当ETFが運用成績が悪いかについて確認する人は少ないと思います。
さて、本当に日本の高配当ETFの運用成績は悪いのか?
今回は、日本の高配当ETFは本当にダメか、米国の高配当ETFと比較して検証して見ました。
⇧⇧以上の項目で比較していきます。
今後の投資先の参考になる記事ですので、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
日本の高配当ETFは本当にダメか、米国の高配当ETFと比較して検証して見た
日本の高配当ETFと米国株の高配当ETFの比較
比較する銘柄紹介
日本の高配当ETF
コード | 1489 | 1577 | 1698 |
---|---|---|---|
名称 | NEXT FUNDS 日経平均高配当株50 | NEXT FUNDS 野村日本株高配当70 | 上場インデックスファンド 日本高配当 |
信託報酬(税抜) | 0.28% | 0.32% | 0.28% |
決算回数 | 4回 | 4回 | 4回 |
分配金利回り | 4.42% | 3.67% | 3.31% |
詳しく解説した記事⇩⇩
米国の高配当ETF
シンボル | VYM | QYLD |
---|---|---|
名称 | バンガード 米国高配当株式 ETF | グローバルX NASDAQ100 ・カバード・コール ETF |
経費率 | 0.06% | 0.60% |
決算回数 | 4回 | 12回 |
分配金利回り | 2.92% | 11.6% |
詳しく解説した記事⇩⇩
【QYLD】グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF
経費率と配当利回りの比較
長期保有で大事になってくる項目の経費率と高配当ETFのメインである配当利回りを比較すると
日本高配当ETF
- 1489:経費率0.28%、配当利回り4.42%
- 1577:経費率0.32%、配当利回り3.67%
- 1698:経費率0.28%、配当利回り3.31%
米国高配当ETF
- VYM:経費率0.06%、配当利回り2.92%
- QYLD:経費率0.60%、配当利回り11.6%
米国高配当ETFが極端な内容ですが、日本高配当ETFは0.30%前後と米国高配当ETFの経費率が安いETFと比較すると高く見えますが、QYLDのような個性的なETFから見れば安い維持費になります。
配当利回りもQYLDが異常なだけで日本高配当ETFは高配当と言っていい水準の利回りになっています。
経費率が安いETFと比較すると少し高くなりますが、米国ETFで有名なQQQが経費率0.20%ですので凄く高いと言うわけではありません。
結論:
- 経費率は少し高いが許容範囲。
- 配当利回りは問題なし。
株価の比較
5年間の株価のチャートを比較すると⇩⇩
- 青:1489
- オレンジ:1577
- 水色:1698
- 黄色:VYM
- 紫色:QYLD
VYMがダントツで運用成績がいいです。
日本高配当ETFは2018年の株価の水準にやっと回復してきた感じとパッとしません。
QYLDは…配当金が取り柄ですので(笑)
株価の成長性を見ると日本高配当ETFはダメと言われるのは仕方にと思いますね。
結論:
物凄くダメとは言わないが、上昇相場でも株価の伸びが悪いのであまり良くない。
増配率の比較
高配当投資で長期保有で凄く大事になってくる増配率を比較すると(2017~2021年の配当金額で計算しています。)
日本高配当ETF
- 1489:増配率7.47%
- 1577:増配率5.83%
- 1698:増配率3.35%
米国高配当ETF
- VYM:増配率6.56%
- QYLD:増配率10.89%
5年と短い期間ですが、日本高配当ETFは途中で減配をしたこともありますが右肩上がりで増配しています。
VYMと増配率を比較しても特別劣っていることはありません。
QYLDは…2021年が大増配しただけですのであまり参考にしないでください(笑)
結論:
増配率はまったく問題なく優秀である。
まとめ
結論まとめ
- 経費率は少し高いが許容範囲。
- 配当利回り&増配率は優秀。
- 株価値上がりは残念。
結果:
株価の成長性はないが配当金目当てでの長期保有なら購入検討の余地あり!!
日本高配当ETFはダメと言っている人の何人が、日本高配当ETFの構成銘柄内のどれが罠銘柄だと判断できる能力があるのか?と思う、今日この頃。
SNSで有名インフルエンサーが言ったことをあたかも自分が考え付いたことのように威張って言う人って多いですよね。
確かに日本高配当ETFは米国高配当ETFと比較すると運用成績が悪いです。
しかし、リタイア後に資産拡大を考えていない場合は為替リスクのない収入源として候補に挙げてもいい内容だと思います。
投資の目的は人それぞれですからね。
みんながダメと言っている投資商品でも自分の投資目的と相性がいい場合はあります。
きちんと物事は自分で確認してから判断するようにしてください。
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以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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