今回は金融セクターに投資を検討中の人にオススメの米国ETF『【XLF】金融セレクトセクターSPDRファンド』について解説します。
現在、セクターごとに分散投資を検討中の人の参考になりますので最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
XLFの概要
金融セレクトセクターSPDRファンド(愛称:XLF)と言います。
投資先はS&P500構成銘柄に組み入れられている金融セクターに投資をしています。
大手金融機関に投資しているETFになり、【VFH】と比較される金融セクターに特化したETFになります。
投資先がS&P500に組入れ銘柄の、優良企業ですので業績が悪く上場廃止になりそうな銘柄には投資をしなくていいのは安心できますね。
※2021年1月のデータ参照。
基本情報
名称 | 金融セレクトセクターSPDRファンド |
運用会社 | ステート・ストリート |
構成銘柄数 | 約70銘柄 |
分配金利回り | 約2% |
決算日 | 3月、6月、9月、12月 |
経費率 | 0.13% |
配当金は約2%で信託報酬は0.13%とそこそこの推移になります。
構成銘柄数は約70銘柄になります。
構成銘柄上位10銘
名称 | ファンドの割合 |
---|---|
バークシャー・ハサウェイ:BRK/B | 13.34 |
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー:JPM | 12.00 |
バンク・オブ・アメリカ:BAC | 7.07 |
ウェルズ・ファーゴ:WFC | 3.88 |
シティグループ:C | 3.76 |
モルガン・スタンレー:MS | 3.12 |
ブラックロック:BLK | 3.07 |
ゴールドマン・サックス・グループ:GS | 2.93 |
チャールズ・シュワブ:SCHW | 2.56 |
アメリカン・エキスプレス:AXP | 2.42 |
S&P500に組入れ銘柄だけあって大手企業ばかりに投資をしていますね。
上位3銘柄で3割以上の割合になっています。
けっこう偏りのあるETFのようです。
構成セクター比率
投資先は金融セクターのみです!!
XLFとS&P500 株価の比較チャート
- 青:XLF
- オレンジ:S&P500
2019年まではS&P500よりいい成績を出していましたが、金融関連は株価暴落に弱いので、コロナショックのときは激しく下落しています。
その後は株価回復中ですが、S&P500と違いGAFAM銘柄が組み入れられていませんのでS&P500には負けています。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
ここ10年間の増配率は約233%と素敵な増配率です。
減配するETFが多い2020年でも増配しているのがポイントですね!!
これで、配当利回りがもう少し高ければいいのになと思います。
メリット・デメリット
メリット
大手金融機関に簡単に投資が出来る。
S&P500に組入れ銘柄の金融銘柄にこのETF1本で投資ができるのは、メリットの1つだと思います。
増配率。
コロナショックが起きた年にも増配をしているので今後にも期待が出来ると思います。
デメリット
暴落に弱い。
金融セクターの最大の弱点、暴落に弱い!!
これだけは仕方ないですね( ゚Д゚)
投資先に偏りがある。
セクターも金融だけで、投資銘柄の比率も偏りがあります。
分散投資したいなら他のセクターに投資をする必要があります。
運用方法
XLFは増配率や成長率を考えると長期保有していいETFですが、暴落に弱いので、ポートフォリオの割合は1,2割程度にした方がいいかなと思います。
購入タイミングは、暴落時に購入していけばいいと思います。
まとめ
XLFについてまとめると
- 大手金融機関が投資対象のETF。
- 信託報酬は0.13%でボチボチ安い。
- 配当金は増配している。
気をつけておくこと。
- 暴落時に弱い。
- 投資対象に偏りがある。
XLFは景気敏感ETFですので、暴落時に弱い反面、株価の上昇しているときは頼もしいETFです。
今流行りのGAFAM銘柄は組み入れられていませんが、S&P500より成績がいい時期もあったので今後の活躍に期待したいですね!!
後は、配当利回りが3%ぐらいになってくれればいいのになと思います(笑)
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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