今回は、10年で100万円が1,500万円になった、脅威の運用実績を記録したレバレッジETF『【SPXL】Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF』について解説します。
運用成績は凄いですが、レバレッジ商品なので、普通の株よりも超ハイリスクですので気をつけてください。
株の調子がいいときは、レバレッジ商品がよく話題に上がりますが、よく投資内容を理解してから投資をするようにしてください。
SPXLの概要
【SPXL】正式名称:Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF
投資内容は、S&P500指数にレバレッジ3倍をかけて運用しているETFです。
ただでさえ運用成績がいいS&P500をレバレッジ運用していますので、物凄い運用実績を残しています。
※2021年6月のデータ参照。
基本情報
名称 | Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF |
運用会社 | Direction社 |
構成銘柄数 | 500銘柄 |
分配金利回り | 0.16% |
決算日 | 12月 |
経費率 | 1.01% |
レバレッジ商品なので仕方ないかもしれませんが、信託報酬は1%以上とかなり高い維持費が必要になります。
SPXLはキャピタルゲイン(売却益)を期待するETFですので、配当金を期待するだけ無駄です。
SPXLの購入はSBI証券や楽天証券から購入できます。
構成銘柄上位10銘
名前 | 資産の割合 |
---|---|
アップル株式会社 | 5.85% |
マイクロソフト株式会社 | 5.36% |
Amazon.com 株式会社 | 4.18% |
株式会社フェイスブックA | 2.20% |
アルファベット株式会社 A | 2.00% |
アルファベット株式会社 クラスC | 1.96% |
テスラ株式会社 | 1.54% |
バークシャー ハサウェイ クラス B | 1.48% |
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー | 1.32% |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | 1.21% |
構成銘柄はS&P500と同じですので、米国株式市場の大手企業で構成されています。
構成セクター比率
構成セクター比率一覧表
SPXLはレバレッジ商品ですが、投資先がS&P500ですので分散投資は問題ありません。
”凄まじいキャピタルゲインを期待でき、分散投資もできる!!”
⇧⇧ココだけ見ると、良さそうに見えますが、罠ですので気をつけてください。
SPXLとS&P500とQQQ 株価の比較チャート]
- 青:SPXL
- オレンジ:S&P500
- 水色:QQQ
最近の株高の時代には、S&P500もQQQもSPXLには勝てません。
しかし、コロナショック時の暴落は酷いですね。
流石、ハイリスク・ハイリターンな金融商品。
取扱い注意なETFです。
分配金の推移
年数 | 分配金 |
---|---|
2012 | $0.00 |
2013 | $0.00 |
2014 | $0.00 |
2015 | $0.00 |
2016 | $0.00 |
2017 | $1.72 |
2018 | $0.34 |
2019 | $0.56 |
2020 | $0.16 |
一応、分配金に関して一覧表としてまとめました。
2017年以降は一応分配金が出ていますが、今後もきちんと出るかは不明ですので、「分配金が出たらラッキー!!」ぐらいで期待せずにいましょう。
メリット・デメリット
メリット
大きな値上がり益が期待できる。
メリットは値上がり益が凄いの一言に限ります。
分散投資ができる
投資先はS&P500ですので、分散投資の面では問題ありません。
デメリット
分配金がほとんどない。
値上がり益のみ期待するETFですので、分配金は期待できません。
維持費が高い。
信託報酬1.01%と日本の投資信託でも高いと思う水準になっています。
ハイリスク過ぎる。
通常より3倍の利益あると言うことは、通常より3倍の損失を出す可能性があります。
もし購入を検討するなら、本当によく考えてから購入してください。
運用方法
SPXLはハイリスク・ハイリターンなETFですので、長期での運用はしない方がいいと思います。
もし、購入するなら金融危機で株価が暴落したときが買い時です。
暴落後、株価が回復したら著名な投資家の人よりも上の運用実績を上げれます。
しかし、買いポジションをミスすると悲惨なことになりますので、くれぐれも全力投資はしないようにしてください。
せっかくの資産が溶けてなくなりますよ。
まとめ
SPXLについてまとめると
- S&P500にレバレッジ3倍をかけたETF。
- 運用成績はS&P500やQQQよりも上の成績。
- レバレッジ商品だから、ハイリスクハイリターンなので注意が必要。
- 分配金は期待しない。
- 信託報酬1.01%と維持費が高い。
「S&P500指数は将来右肩上がりだから、レバレッジの効いたSPXLを買う。」と言う意見を否定する気はまったくありませんが(寧ろ同感)、リスクが大きすぎるので、人にはオススメ出来ないETFです。
株価上昇が3倍と言うことは、株価下落も3倍です。
株価暴落時は60~90%資産が溶けて無くなることを忘れずにいてください。
もし、SPXLに投資をするならよくリスクを把握してから投資をするようにしてください。
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以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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