今回は米国超長期国債に投資ができるETF『【TLT】iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF』について解説していきます。
この【TLT】は【AGG】や【BND】などの債券で暴落対策を検討しているが、利回りが物足りないなと思っている人にオススメのETFです。
今後の投資に役立つ情報ですので最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
TLTの概要
iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF(愛称:TLT)と言います。
投資内容は、20年を超える米国債で構成される指数に連動する投資成果を目指して投資しされています。
国債に投資していますが、短期国債と違い超長期国債はリスクの高い金融商品になりますので、株価のように値動きが大きくなります。
値動きは、長期金利が下落すると株価は上昇し、上昇すると株価は下落する株とは違う動きをする確率が高いです。
※2021年3月のデータ参照。
基本情報
名称 | iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF |
運用会社 | ブラックロック |
構成銘柄数 | 約40銘柄 |
分配金利回り | 約1.6% |
決算日 | 毎月 |
経費率 | 0.15% |
信託報酬0.15%と経費率が高いですね。
分配金もあんまり高くないですが、毎月分配型ですので安定して分配金が受け取りできるのはいいですね。
TLTとS&P500とAGG 株価の比較チャート
TLTとS&P500と同じブラックロック社の債券ETFのAGGと株価を比較したました⇩⇩
- 青:TLT
- 水色:AGG
- オレンジ:S&P500
株価はS&P500には勝てませんが、AGGよりも値上がりしています。
2009年前後のリーマンショックが起きたときは、S&P500よりも株価が上昇していますし、コロナショックの暴落時には下落するどころか、値上がりしています。
債券は株とは違う動きをするので、暴落対策によさそうです。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
分配金に関しては、残念な右肩下がりになっています。
不景気で低金利時代ですから仕方ないですね。
分配金にはあまり期待しない方がいいようです。
メリット・デメリット
メリット
暴落対策になる
株価暴落時に値上がりしますので、暴落対策に向いていると思います。
安全に値上がり益が期待できる
米国債なので他の金融資産よりは安全な面もありますし、2011年~2020年の10年間の株価上昇率は67.58%と下手な株を買うよりずっといい成績を上げています。
デメリット
分配金が右肩下がり
上記でも記載しましたが、経済対策で低金利になっているので分配金は右肩下がりを続けています。
維持費が他の債券ETFより高い
AGGの信託報酬0.04%と比較して、TLTの信託報酬0.15%と割高になっています。
運用方法
TLTの運用方法はカウチポテト ポートフォリオで運用するのもいいと思います。
カウチポテトポートフォリオについて⇩⇩
暴落でも安心・簡単な資産運用方法『カウチポテト ポートフォリオ』について解説
下記のチャートは過去10年間をVOO+TLTを50%:50%とVOOを100%で投資した場合を比較したチャートです⇩⇩
- 緑:VOO+TLT
- 水色:VOO
株価値上がりはVOO単品の方が優秀ですが、VOO+TLTの組合せは暴落時でも少しの値下げでになっています。
資産を安全に運用したいなら、ポートフォリオに組入れてもよさそうですね。
まとめ
TLTについてまとめると
- 20年を超える超長期国債に投資している
- 短期国債より値動きが大きい
- 暴落時は株とは異なる値動きをする
- 低金利時代なので、分配金は右肩下がり
TLTは大きく利益を出したい人にはイマイチかも知れませんが、安全に資産運用をしたいと思っている人にオススメの債券ETFです。
今後、株価が大きく上昇してそろそろ下落しそうだなと思ったらTLTを購入を検討してもいいかも知れませんね。
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以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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