今回は大人気米国高配当ETF『SPYD』の紹介をします。
有名なETFなので、ご存知の方も多いと思いますが見直しを兼ねて記事を読んで頂ければ嬉しいです。
SPYDの概要
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(愛称:SPYD)
コロナショック時はかなりの下落と減配をしましたが、銘柄のリバランスをして以降はどうにか立て直しています。
投資対象として米国S&P500指数構成銘柄のうち、高配当利回り上位80銘柄に投資しています。
SPYDの購入はSBI証券や楽天証券、マネックス証券などの証券会社で購入することができます
※2021年12月のデータ参照。
SPYDの基本情報
名称 | SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF |
運用会社 | ステートストリート |
構成銘柄数 | 80銘柄 |
分配金利回り | 3.74% |
決算日 | 3,6,9,12月 |
経費率 | 0.07% |
経費率が0.07%で運用コストは安く、投資先もS&P500から配当利回りが高い銘柄選定しているだけあり配当金利回りも高いETFです。
配当利回りは普段は5%前後ありますが、株価の値上がりと減配により利回りは減っています。
SPYDの構成銘柄上位10銘柄
ティッカーシンボル | 銘柄名 | 構成割合 |
---|---|---|
SPG | サイモン・プロパティー・グループ | 1.60% |
PFE | ファイザー | 1.60% |
PSA | パブリック・ストレージ | 1.58% |
CMA | コメリカ | 1.58% |
RF | リージョンズ・ファイナンシャル | 1.52% |
KEY | キーコープ | 1.49% |
COP | コノコフィリップス | 1.49% |
MTB | M&Tバンク | 1.47% |
OKE | ワンオーク | 1.46% |
PBCT | ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル | 1.45% |
SPYDは一つの銘柄に固執することなくほとんど、同じぐらいの割合で投資しているのが特徴です。
SPYDの構成セクター比率
引用元:ステート・ストリートのホームページ
構成セクターの上位は景気敏感セクターが多いので、株価の値動き幅は大きいです。
去年までは金融セクターは20%以上あったのですが、17%まで減り、変わり公益事業が増えています。
SPYDの株価の推移
SPYDの株価のチャート
- 青:SPYD
- オレンジ:S&P500
コロナショックの下落が酷いですね。
構成セクターが景気敏感セクターが多いので仕方ないですね。
現在は株価回復はしていますが、ここ最近は株価の上昇は鈍化しています。
SPYDのトータルリターン
トータルリターンでもS&P500には勝てていません。
一応、右肩上がりでは成長しているので長期保有をすればある程度の利益は期待できそうです。
SPYDの分配金利回りと増配率の推移
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
SPYDはまだ設立されて日が浅いので、あまり配当金のデータはありませんが、そんなに増配率が期待できるETFではないようです。
しかし、大体の配当金利回り4~6%と高い水準の配当金を見込めるETFです。
配当(分配金)利回りの推移
配当利回りはコロナショック時の株価暴落時は9%近くの利回りになっていました。
その他でも5%前後の利回り維持されています。
SPYDの平均増配率
年数 | 平均増配率 |
---|---|
3年 | -5.88% |
5年 | 2.21% |
平均増配率はここ2年連続で減配したのでマイナスになっています。
5年単位で見てもあまり増配していませんので、増配を目的とした投資をしたいのなら、オススメ出来ないめETFになっています。
メリット・デメリット
メリット
高配当
高配当はSPYDの最大のメリットです。
配当利回り4~6%と他の高配当ETFよりも高い配当利回りになっています。
この配当利回りを個別銘柄で維持するのは難しいですが、SPYDを購入するだけで簡単に分散投資ができ、更に高配当を受け取ることができるので良い投資先だと思います。
運用コストが安い
信託報酬が0.07%とかなち運用コストが安いです。
長期投資に大変向いているETFだと言えます。
デメリット
減配リスク
コロナショックで投資先が無配や減配になり、一時期は売りに出した人は多かったと思います。
現在はリバランスしてどうにか立て直していますが、今後もまた減配がないとは言えません。
暴落に弱い
上記のチャートを見て頂いたらわかると思いますが、暴落時にはS&P500以上に下落してその後の株価回復が遅いです。
あまり株価の値上がりは期待しない方がいいかもしれません。
運用方法
暴落に弱い商品ですので、コレ1本でいいと言うわけでなく、VDCやBNDなどで暴落対策をした方が良いと思います。
また、安い運用コストと高い配当利回りを考えると短期でなく長期運用で保有することをオススメします。
まとめ
SPYDについてまとめると
- 組入れ銘柄はほぼ均等に投資している。
- セクター比率は金融、不動産、エネルギーが多い。
- 運用コストが安く、配当利回り高いんので長期投資向けのETF。
- 暴落に弱く他のETFで暴落対策が必要。
現在、SPYDはコロナショックでのダメージが大きい状態で、株価・分配金は少しづつ回復していますが、S&P500などに追いつく日がまた来るのかは不明です。
しかし、配当利回りや運用コストを考えると投資先として十分に良いと思います。
あなたの投資スタイルに合っている銘柄なら一度検討して見てください。
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以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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