インフレ対策にオススメの『【TIP】iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF』について解説

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今回は、インフレ対策にオススメの『【TIP】iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF』について解説します。

TIPがオススメな人

  • 資産分散をしたい人。
  • インフレ時でも安心して保有できる資産を探している人。

今後の投資先として参考にして頂ければ嬉しいです。

【TIP】iシェアーズ 米国物価連動国債 ETFの概要

【TIP】iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF

 

投資内容は、米国のインフレ連動国債で構成される指数と同等の投資成果を目指しています。

TIPの最大の特徴は他の債券ETFとは違い物価連動国債に投資をしていることにより、インフレによる物価変動に対して元本が変動する特徴があります。

物価連動国債/インフレ連動国債

  • 物価連動国債とは、物価動向に合わせて元本が変わる国債で、インフレ連動国債とも呼ばれます。満期まで利率は変わりませんが、元本が物価の変動に合わせて変動するため、受け取れる利息が増減する仕組みです。

引用元:SMBC証券-初めてでもわかりやすい用語集

 

債券はインフレに弱い金融商品ですが、TIPはインフレ対策を施されたETFですのでインフレだからと言って実質価格の低下の心配がない仕組みになっています(逆にデフレだと価格が下落しますので要注意)。

 

購入はSBI証券、楽天証券、マネックス証券などの大手証券会社で購入が可能です。

 

※2022年6月のデータ参照。

【TIP】iシェアーズ 米国物価連動国債の基本情報

名称iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF
運用会社ブラックロック
構成銘柄数49銘柄
分配金利回り6.64%
決算日毎月
経費率0.19%

  

信託報酬は他の債券ETFのAGGBNDと比較して4,5倍ぐらいの維持費が必要になってきますが、投資対象が物価連動型国債と少し特殊な金融商品になりますので仕方ないと思います。

毎月分配型のETFのようですが、配当金が出ない月もあったりと安定的に配当金が受けることができるETFではないので要注意です。

普段は配当利回り6%以上もないのですが、2022年の異常なインフレにより配当利回りが異常に高くなっています。

TIPの特徴から物価価格に影響をされるので利回りはよく変動します。

 

格付別データ

信用格付け保有割合
AAA 98.92% 
キャッシュ・デリバティブ1.08%

  

債券の格付けAAAだけに投資をしていますので投資先は安心していいと思います。

普通の債券なら信用格付けAAAに投資をしているとほとんど値動きがないのですが、TIPは物価連動しいるので債券にしては値動きが激しくなります。

 

格付けとは、企業の信用力を表したもので、AAAがもっとも信用力のある超優良企業を示します。

 

【TIP】iシェアーズ 米国物価連動国債の残存期間別投資内訳

残存期間投資割合
0~1年0.61%
1~2年6.68%
2~3年13.75%
3~5年27.24%
5~7年 13.58% 
7~10年20.51%
10~15年0
15~20年3.3%
キャッシュ・デリバティブ1.08%

 

投資期間は短期が多く、信用格付けもAAAと投資先は比較的に安全性が高いETFと言えます。

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【TIP】iシェアーズ 米国物価連動国債の株価の推移

TIPとS&P500とAGG 株価の比較チャート

  • 青:TIP
  • オレンジ:S&P500
  • 水色:AGG

 

株価は株式100%とのS&P500指数と比較すれば小さな値動きになりますが、同じ債券ETFのAGGと比較すると物価価格に連動していることもあり値動きが大きくなる傾向にあります。

 

【TIP】iシェアーズ 米国物価連動国債のトータルリターン

 

トータルリターンは一応は右肩上がりで成長しており、物価の値動き次第では通常の債券よりは大きくリターンが見込めるようです。

 

デフレだと価格が下がると思うとメリットでもありデメリットにもなりますけどね。

 

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【TIP】iシェアーズ 米国物価連動国債の配当利回りと増配率の推移

分配金(配当金)と増配率の推移

分配金(配当金)と増配率の推移一覧

  

受取配当金額はまったくの安定感がありません。

安定して金額を受け取りたいと思っている人には不向きのようですね。

 

配当(分配金)利回りの推移

 

2022年の異常なインフレにより、物価連動しているTIPの利回りは急上昇しています。

物価変動が大きい時期には大きく変動する癖の強い債券ETFのようです。

 

TIPの平均増配率

 年数  平均増配率 
3年46.32%
5年27.32%
10年7.82%

 

ここ数年の配当金額が爆上げしているので平均増配率は凄い数値になっています(笑)。

増配率は高そうに見えますが、受取配当金額が前年度と比べて半分以下になる年もあるのであまり期待しない方が良さそうですね。

 

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【TIP】iシェアーズ 米国物価連動国債のメリット・デメリット

メリット

物価変動しても対応できる

メリットでもありデメリットにもなる内容ですが、世界経済は長期で見ると成長すると言う考えのもと投資をするものです。

インフレで物価上昇していくと考えてメリット側にいれました。

資産分散として有効

TIPは債券ETFですが、インフレ対策ができています。

長期で保有で資産分散先として検討の余地ありだと言えます。

一応、毎月分配型

安定感がなく、たまに配当金が出ない月もありますが、一応は毎月分配型のETFです。

 

デメリット

大きなリターンは期待できない

TIPは債券ETFですので株式100%のようなリターンは期待できません。

債券でも下落幅が大きい

投資している債券が信用度が高い債券ですが、物価にも影響されますので通常の債券より値動きが大きくなります。

毎年の配当金額が安定しない

上記の配当金履歴を見て頂ければわかると思いますが、年度ごろに配当金額がまったく違います。

 

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【TIP】iシェアーズ 米国物価連動国債の運用方法

TIPはAGGやBNDと比べて値動きが大きいETFですが、インフレに対して耐性があるETFですので資産の防御力アップをしたいと思っている人にオススメのETFになります。

 

毎年の配当金額がもっと安定してくれていれば配当金生活向けと言いたいのですが…配当金生活したい人にはあまりオススメしにくいです。

 

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まとめ

【TIP】iシェアーズ 米国物価連動国債についてまとめると

  • 物価連動型国債に投資をしているのでインフレ耐性がある。
  • たまに配当金が出ない月もあるが一応は毎月分配型ETF。
  • 値動きが他の債券ETFに比べて大きい。

 

インフレが長期化する恐れがある昨今では、TIPのようなインフレ耐性がある投資先は上手く活用できれば強い味方になってくれそうな予感がします。

ただ、個人的には毎年の受取配当金額の安定感のなさが気になって仕方ないです。

後、今が利回り6%ありますが、今後もずっと高配当である可能性は低いと思います。

 

癖の強い金融商品になりますので購入を検討するならよく考えてから購入するようにしてください。

  

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以上で今回の記事を終わります。

今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。

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