今回は、QYLDの守備力強化版の超高配当ETF『【QRMI】グローバルX NASDAQ 100・リスク管理・インカム ETF』について解説します。
今後の投資先として参考にして頂ければ嬉しいです。
QRMIの概要
【QRMI】グローバルX NASDAQ 100・リスク管理・インカム ETF
投資内容は、NASDAQ100指数を対象にしたカバード・コール戦略でプレミアムを受領しつつ、同指数を対象にしたプロテクティブ・プット戦略を同時に構築し、大幅な下振れリスクを抑制しながら運用しています。
意味わかりませんね(笑)!!
QYLDなどのカバードコール戦略だけでもややこしいのに、更に下落に対しての対策にプットオプションを用いた運用とか…わかりにくいですね。
下記にてグローバルX社の目論見書など参考に簡単にですが、QRMIの運用方法をまとめて見ましたので参考にしてください。
コールオプションとプットオプションについては、大和証券の金融・証券用語解説を参考にしてください⇩⇩
QRMIの運用内容
QRMIと他のカバードコール戦略ETFとの違いは、他のカバードコール戦略ETFはコールオプションでの売りだけですが、QRMIはコールオプションでの売りとプットオプションによる買いもしています。
QRMIではプットオプションで買いをすることで5%以上の損失を生まないように調整をしています。
QRMIの運用のイメージ図⇩⇩
※グローバルX社のホームページより引用
1、コールオプションで売る。
2、プットオプションで購入することで損失を最小限で抑える。
グローバルX社の戦略イメージから利益が減りますが、その代わりに下落での損失が減るようになる仕組みの運用をしています。
逆指値やサーキットブレーカーのように暴落対策を運用会社してくれて、超高配当も期待できるETFになっています。
QRMIの基本情報
名称 | グローバルX NASDAQ 100・リスク管理・インカム ETF |
運用会社 | グローバルX |
構成銘柄数 | 103銘柄 |
分配金利回り | 7.62% |
決算日 | 毎月 |
経費率 | 0.60% |
設定日は2021年8月からと真新しいETFになります。
投資先はQQQと同じのナスダック100指数に投資をしおり、配当利回りは今は7.62%ぐらいですが運用開始して1年経過していませんので、まだ正確な利回りはわかりません。
信託報酬0.60%と高いですが、運用方法が特殊なので仕方ないと思います。
購入はマネックス証券で購入が可能です。
※2022年2月のデータ参照。
その他のカバードコール戦略ETF
【QYLD】グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF
【XYLD】グローバルX S&P500・カバード・コール ETF
【QYLG】グローバルX NASDAQ100・カバード・コール50 ETF
【XYLG】グローバルX S&P 500・カバード・コール 50 ETF
【JEPI】JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF
QRMIの構成銘柄上位10銘トップ
ティッカーシンボル | 銘柄名 | 構成割合 |
---|---|---|
AAPL | アップル | 12.06% |
MSFT | マイクロソフト | 10.45% |
AMZN | アマゾン・ドット・コム | 6.99% |
FB | メタ | 4.93% |
TSLA | テスラ | 4.39% |
NVDA | エヌビディア | 4.28% |
GOOG | グーグル | 3.81% |
GOOGL | グーグル | 3.61% |
AVGO | ブロードコム | 1.88% |
ADBE | アドビ・システムズ | 1.85% |
構成銘柄はナスダック100指数の銘柄ですので、今話題のグロース株で構成されています。
投資先に関しては特に問題ない内容になっています。
QRMIの構成セクター比率
半分以上はハイテクセクターで、その他も景気敏感セクターが多いです。
○○ショック時などの時には大きく下落する内容ですが、プットオプションでの買いでどれだけ下落率を軽減できるか、今後に注目したい点だと思います。
QRMIの株価の推移
QRMIとS&P500とQYLD 株価の比較チャート
- 青:QRMI
- オレンジ:S&P500
- 水色:QYLD
値動き幅が小さいので、S&P500には株価の推移では勝てません。
株価の下落幅は運用方針通りにQYLDよりは小さいですが、下落からの株価回復が遅いのは難点ですね。
まだ、運用年数が短いので様子見がよさそうです。
QRMIの分配金利回りの推移
QRMIの分配金
年数 | 分配金額 |
---|---|
2021/9 | $0.0667 |
2021/10 | $0.2422 |
2021/11 | $0.2426 |
2021/12 | $0.2328 |
2022/1 | $0.1406 |
運用開始してから、1年も経過していないのでハッキリとした配当利回りがわかりません。
参考までに、今までの分配金額の平均は0.17298ドルで、年間の分配金額を計算する利回り9.43%ぐらいになります。
QYLDが現在の利回り11%ぐらいですので、QRMIはQYLDよりも利回りが低くなりそうな予感がします。
QRMIのメリット・デメリット
メリット
毎月分配+利回りが高い
QYLDよりは利回りは低くなりそうですが、10%近くの利回りは期待できそうですので、配当金生活向けのETFだと思います。
下落に強い
下落に対して安全策を取っているETFですので、他の投資商品よりも下落に強いと思われます。
デメリット
成長性に期待できない
運用方法の特徴から、株価の値上がり益はあまり期待できなく、増配も期待しにくいです。
未知数なETF
運用年数が1年経過していなく、ほとんど運用データがないので未知数な点が多いETFです。
運用方法がわかりにくい
QRMIは運用方法が凄く癖が強く、わかりにくいです。
正直、上記の説明した内容も合っているのかが心配になるレベルです(笑)
QRMIの運用方法
QRMIは運用方法が特殊なのに運用年数が短いです。
無理に購入せずに様子見か、購入するなら少額だけにして積極的に投資するのは控えた方がいいと思います。
もし、キャッチコピー通りに下落に強く、超高配当で運用出来るETFだった場合は、配当金生活やリタイア後の収入源としての投資先として検討していいと思いますが、全力投資は控えた方がいい投資先だと思います。
まとめ
QRMIについてまとめると
- コールオプションとプットオプションを組み合わせた新しい仕組みのETF。
- 毎月分配+高配当ETF。
- 運用方法がわかりにくい。
- 運用期間が短いので、未知数な点が多い。
QRMIはQYLDの弱点を改善されたETFですが、ただでさえ運用方法が複雑なカバードコール戦略を更に複雑な運用方法にするのは勘弁して欲しいなって思います(笑)
個人的には面白そうなETFだと思いますが、QYLDと比較して配当利回りが下がったりすると思うとQYLDから無理にQRMIへの買い替えの必要性はないと思います。
QYLDが下落相場で下落しているのに不安になった人は、QRMIへの投資を検討するのはありだと思います。
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以上で今回の記事を終わります。
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