今回は、優秀ですが日本ではマイナーな米国連続増配ETF『【DGRO】iシェアーズ コア配当成長ETF』について解説します。
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DGROの概要
【DGRO】正式名称:iシェアーズ コア配当成長ETF
投資内容は、連続増配の米国株式で構成される指数に連動する投資成果を目指しています。
主に米国の5年間の連続増配実績、配当性向が75%未満、配当利回り上位10銘柄を除外した銘柄に投資をしています。
2014年6月から運用されている運用歴が浅いETFです。
運用成績はいいのですが、日本ではSBI証券、楽天証券、マネックス証券などの大手証券会社での取扱いがなく、サクソバンク証券など海外の証券会社でしか取扱いがありませんが日本版のETFとして購入できるようになりました。
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※2024年8月のデータ参照。
DGROの基本情報
名称 | iシェアーズ コア配当成長ETF |
運用会社 | ブラックロック |
構成銘柄数 | 417銘柄 |
分配金利回り | 2.32% |
決算日 | 3.6.9.12 |
経費率 | 0.08% |
投資先は417銘柄と多いです。
信託報酬は【HDV】と同じ経費率0.08%と安い維持費ですが、配当利回りは2%台とあまり高くはありません。
配当月は年間4回で、3,6,9,12月が配当月になります。
その他の連続増配ETF
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DGROの構成銘柄上位10銘トップ
ティッカーシンボル | 銘柄名 | 構成割合 |
---|---|---|
JNJ | ジョンソン&ジョンソン | 3.07% |
XOM | エクソンモービル | 3.06% |
JPM | JPモルガン・チェース ・アンド・カンパニー | 3.02% |
ABBV | アッヴィ | 2.91% |
AAPL | アップル | 2.86% |
MSFT | マイクロソフト | 2.68% |
CVX | シェブロン | 2.63% |
PG | プロテクター・アンド ・ギャンブル | 2.28% |
AVGO | ブロードコム | 2.20% |
HD | ホーム・デポ | 2.10% |
構成銘柄は、よく名前を聞く大手連続増配銘柄ばかりですね。
DGROは連続増配銘柄の利回りが高い上位銘柄は除外していますので、利回りが低い連続増配銘柄で構成されています。
DGROの構成セクター比率
※ブラックロック社のホームページ参照
構成銘柄はハイテク銘柄と金融銘柄にヘルスケア銘柄が多いですが、その他セクターにも投資をしていて分散投資は十分に出来ています。
ちょっと、景気敏感セクターが多い気がしますがそこまで問題はないと思います。
DGROの株価の推移
DGROとS&P500とVYM 株価の比較チャート
- 青:DGRO
- オレンジ:S&P500
- 水色:VYM
株価の成長性はS&P500には勝てません。
特に2023年の後半以降は大きく株価上昇値で差をつけられています。
高配当ETFで優秀な運用成績を誇るVYMと比較するとDGROの方が運用成績がいいでが、配当利回りはVYMの方がいいです。
株価上昇値はS&P500に勝てず、直近利回りはVYMなどの高配当ETFより低い…たまに器用貧乏と言われるのは仕方ない内容になっています。
DGROのトータルリターン
直近5年のトータルリターンでも、資産最大化を考えるとS&P500に投資をした方がいいようです。
そして、株価の値上がり率ならVYMに勝っていましたが、配当金込みのトータルリターンならDGROはVYMに負けている結果になります。
悪いETFではないのですけどね。
時期によっては、VYM以上の成績を上げているときもありますので、保有していても問題ないと思います。
DGROの分配金利回りと増配率の推移
DGROの分配金と増配率
分配金と増配率の推移一覧
DGROは運用開始して約9年ほどですが、運用開始からずっと連続増配をしているETFになります。
名前負けしない、立派な増配しています。
2015年から2023年での受取分配金額を見ると額面は2倍以上になっており、直近利回りは低くても、10年単位で見ると高配当ETFに育ってくれるETFになります。
配当(分配金)利回りの推移
配当利回りは、コロナショックがあった株式相場大暴落でも、利回り3%少々と直近での高い利回りは期待できないようです。
利回りを基準としての買い時は特にない感じがします。
DGROの平均増配率
年数 | 平均増配率 |
---|---|
3年 | 8.86% |
5年 | 9.30% |
5年平均で9.30%と高い増配率と素晴らしい結果を出しています。
DGROを会社に例えるなら、入社直後は給料が低いけど、賃上げ率が高いので年齢を重ねると将来は高給取りになれる企業って感じだと思います。
DGROのメリット・デメリット
メリット
高い成長率
DGROなど他の高配当ETFより株価成長率が高くて優秀です。
増配が期待できる
運用開始してからずっと高い増配率で増配しています。
経費率が安い
経費率が0.08%とても安いです。
デメリット
株価成長率はS&P500の方がいい
配当金より株価を重視したいなら、DGROよりS&P500やQQQの方が投資先に向いています。
直近利回りは高配当ETFの方がいい
DGROの分配金の将来性はありますが、直近利回りは低いのは難点です。
リタイア間近の人にはあまりオススメできない内容になっています。
まとめ
DGROについてまとめると
- 米国の連続増配銘柄に投資をしている。
- 経費率は0.08%と安い。
- 株価と増配はとても優秀。
- 取扱い証券会社が少ない。
DGROは日本で買えないETFの1つです。
しかし、米国株版のDGROはありませんが、日本版ETFとしては取り扱いはされています。
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東証版のDGRO『iシェアーズ 米国連続増配株 ETF【2014】』にご興味のある人は、本家のDGROの運用成績を参考に投資を検討してみてください。
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