今回は、短期債券ではリターンが物足りない、でも長期債券ではリスクは高いと思っている人にオススメの『【BIV】バンガード・米国中期債券ETF』について解説します。
中期債券ですので、短期債券よりリスクが高く、長期債券よりはリスクが低いETFになります。
今後の投資先として参考になりますので、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
BIVの概要
【BIV】正式名称:バンガード・米国中期債券ETF
投資内容は、ブルームバーグ・バークレイズ5-10年国債、クレジット指数に連動 する投資成果を目指しています。
BIVは、米国債、投資適格社債、投資適格国際債券のうち、償還期間が5年から10年で発行残高が中程度以上の銘柄で構成されています。
つまり、国債と債券を合わせたETFになっており、5から10年以上の中期国債・債券を扱っています。
※2021年4月のデータ参照。
基本情報
名称 | バンガード・米国中期債券ETF |
運用会社 | バンガード |
構成銘柄数 | 2175銘柄 |
分配金利回り | 約2.5% |
決算日 | 毎月 |
経費率 | 0.07% |
投資先は2,000以上と多く、信託報酬も0.07%と大変安い維持費になっています。
配当金は毎月分配型で利回りは2.5%とそこそこの利回りが期待できます。
格付別データ
項目 | 保有比率 |
---|---|
AAA | 2.3% |
AA | 3.0% |
A | 17.8% |
BBB | 26.1% |
NR | 0.1% |
米国政府 | 50.7% |
投資先の格付けはBBBが多いですが、半分以上は米国国債で構成されているので、倒産などの心配はしなくていいと思います。
構成セクター比率
セクター比率一覧
半分以上は米国の国債です。
BIVの投資先が倒産=米国経済破産になります。
もし、BIVの投資先が破産した頃にはきっと日本経済も壊滅していますので、お金のことを考えなくていい世界になっている可能性があるので、「倒産・破産」の心配はありません(笑)
BIVとS&P500とBND 株価の比較チャート
- 青:BIV
- オレンジ:S&P500
- 水色:BND
株式とキャピタルゲイン(値上がり益)を比べるとまったく歯が立ちませんが、暴落時は株式に比べると小さな下落になっています。
同じ債券ETFのBNDと比較すると少しだけ、BIVの方が成績は上のようです。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
低金利時代ですので、減配が酷いですね(>_<)
これが、投資家が債券ETFに投資を見送る人が多い理由です。
直近の分配金額を見ると減配も底をついたのかと思いたい内容にはなっています。
メリット・デメリット
メリット
毎月分配型
BIVは毎月分配型ですので、毎月の安定した収入源になります。
暴落耐性が株より強い。
短期債券と比べると値動きが大きいですが、それでも株よりは暴落時の下落は少ないです。
デメリット
短期債券より安定感がない。
中期国債・債券は短期国債・債券よりもリスクのある金融商品になりますので、値動きが少し大きくなります。
その分、利益も出る可能性もあります。
世は低金利時代。
現在進行形で経済不況で、金融対策で低金利ですので今後も減配する確率が高いです。
運用方法
BIVの運用方法は株式よりはリスクの低く、毎月分配のETFですので、リタイア後の収入源として保有するのはいいと思います。
また、2021年4月の段階では貯金の金利は高くて0.02%で、BIVの利回りの100分の1以下です。
このことから、資産を貯金:BIVを9:1で保有しているだけで残額貯金の人よりも多くの金利を手に入れます。
投資が怖いと思ってなかなか投資を始められない人にもオススメのETFです。
まとめ
BIVについてまとめると
- 中期国債・債券の組み合わせのETF。
- 短期債券より値動きが大きく、長期債券よりは値動きが小さい。
- 毎月分配型で暴落に強いのでリタイア後の資産として優秀。
- 低金利時代なので減配の恐れあり。
低金利時代と言われますが、債券ETFに投資した方が全額貯金で資産を置いておくよりも有意義だと思います。
また、株式の運用に自信のないのならBIVを保有しているだけで、下手に資産運用するよりは手堅く資産を増やすことが出来ます。
手堅く資産運用したい人は一度、BIVの購入を検討して見てください。
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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