今回は、暴落にも強く成績もいいと評判のヘルスケアセクターETF『【IXJ】iシェアーズ グローバル・ヘルスケア ETF』について解説します。
他のヘルスケアセクターETFと違いIXJは、複数の国のヘルスケア銘柄に投資をしているグローバルETFになっています。
今後の投資先として参考になりますので、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
IXJの概要
【IXJ】正式名称:iシェアーズ グローバル・ヘルスケア ETFと言います。
投資内容は、S&Pグローバル・ヘルスケア株指数に連動する投資成果を目指して運用されています。
投資先は、米国を中心として世界の大型ヘルスケア株、つまり医薬品やバイオテク、医療装置会社などに投資をしています。
※2021年5月のデータ参照。
基本情報
名称 | iシェアーズ グローバル・ヘルスケア ETF |
運用会社 | ブラックロック |
構成銘柄数 | 114銘柄 |
分配金利回り | 約1.2% |
決算日 | 6.12月 |
経費率 | 0.46% |
構成銘柄数は、複数の国に投資をしていますが、大型株のみなので114銘柄と少ない感じがします。
分配金の利回りは1.2%と少ない水準で、信託報酬0.46%と
高いです。
構成銘柄上位10銘
名前 | 資産の割合 |
---|---|
ジョンソン・エンド・ジョンソン | 6.54% |
ユナイテッドヘルスグループ株式会社 | 5.77% |
ロシュ ホールディング AG | 3.51% |
ファイザー株式会社 | 3.30% |
アボット研究所 | 3.26% |
ノバルティス AG | 3.23% |
アビー株式会社 | 3.01% |
メルクアンドカンパニー | 2.89% |
サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社 | 2.83% |
メドトロニックPLC | 2.70% |
投資先が米国中心と言うだけあって、米国の大手医療関連企業の名前が多く並んでいます。
投資割合いは、上位2銘柄が少し多めに投資されているだけあって、その他は均等に投資をしているようです。
構成セクター比率
セクターはヘルスケアのみで構成されています。
国別構成比率
国別構成比率一覧表
投資先の国は7割以上は、米国のようです。
ここまで、米国株で構成されているなら米国株のみのヘルスケアETFでいい気がしますね。
日本は3位ですが、あまり投資をされていません。
IXJとS&P500 株価の比較チャート
- 青:IXJ
- オレンジ:S&P500
株価はS&P500には勝てませんね。
しかし、コロナショックの暴落は少なく、暴落後の株価回復はS&P500より早いので、暴落対策としての投資先としては問題ないです。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
分配金の推移はまったく安定感はないようです。
どっかと増配したかと思うと、その後は減配していくと言う残念な内容になっています。
利回りも高くないので、あまり分配金には期待しない方がいいようです。
メリット・デメリット
メリット
世界のヘルスケア銘柄に投資ができる。
個人では多数の国に投資をするのが難しいですが、IXJを購入するだけで簡単に投資ができるのは、IXJの魅力だと思います。
暴落に強い。
暴落に強いと評判のヘルスケアセクターなだけあって株価暴落に強いです。
デメリット
大きな利益は期待できない。
下落幅は少ないですが、値上がり、増配の成績はあまりよくありません。
セクターが偏っている。
セクター特化型ETFなので、偏った投資をしている。
経費率が高い。
信託報酬0.46%とお高い維持費になっています。
運用方法
運用に関しては、ポートフォリオの暴落対策としてサブの投資先として組み入れるのがいいと思います。
メインの投資先にするには、ちょっと成績が物足りないですので、投資割合を多くても1~2割程度の投資でいいと思います。
まとめ
IXJについてまとめると
- 多数の国のヘルスケア関連に投資したETF。
- 暴落に強い。
- 株価上昇と分配金の伸びは物足りない。
- 経費率0.46%と高め。
ヘルスケアセクターの運用成績は他のセクターと比較しても成績がいいセクターです。
長期運用をするなら、ヘルスケア関連への投資は欠かせない存在です。
今の自分のポートフォリオが下落に弱いと思うなら一度、IXJへの投資を検討してはいかがでしょうか?
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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