JT(2914)が2月9日大引け後に決算を発表しました。
20年12月期の連結最終利益は前の期比10.9%減の3102億円、21年12月期も前期比22.6%減の2400億円に減る見通しとなり、3期連続減収、6期連続減益となりました。
そして、配当予想を現在の154円から約15%の減配となる、130円にすると発表しました。
ホ、ホンマでっか!?
この発表を見て、困惑した人は多いと思います。
私も高配当株のJTを購入する気満々でいたのでかなり困惑しました。
去年、JTは16年連続増配はストップしましたが配当金額は維持をしていました。
『減配するだろう。』と、言う意見はたくさんありましたが、まだ数年以上先のことと思っていましたが…まさかこんなに早くに減配するとは思いませんでした。
今回は、減配したJTの業績確認と今後投資するべきか考えて見ました。
私の個人的な意見なので、参考程度に記事を読んで頂ければ嬉しいです。
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減配理由
減配理由は、経営の配当金についての考え方を見直したようです。
JTの決算を抜粋すると
<株主還元⽅針>
• 強固な財務基盤2を維持しつつ、中⻑期の利益成⻑を実現することにより株主還元の向上を⽬指す。
• 資本市場における競争⼒ある⽔準3として、配当性向75%を⽬安4とする。
• ⾃⼰株式の取得は、当該年度における財務状況及び中期的な資⾦需要等を踏まえて実施の是⾮を検討。
この方針の結果で減配が決定したようです。
配当性向は世間的に安定して配当金を出すなら、40~50%ぐらいまでがいいと言う意見を参考にすると、今後も無理して配当金を支払う姿勢のようです。
タバコ産業はイメージが悪く、需要が減ると考えると無理に配当金を出すと言うことは企業の資金が減っていく恐れがあり、今後も減配しないか不安になってきます。
減配より先に株主優待の改悪・廃止の心配も出てきます。
日本たばこ産業の株価チャート
2016年の株価4,500円以上だっのが現在では半分以下の株価2,100円ぐらいとなっています。
いくら高配当株とは言え、この下落は無視できないレベルだと思います。
最近は株価の底打ちだと思わせる値動きをしていましたが、今回の減配を受けてどこまで下落するかが心配されます。
5年間の業績の見直し
売上高は下落、EPSも下落、営業利益も下落、自己資本比率も下落、配当性向だけが上昇しています。
こうやって見ると、減配も時間の問題だったようですね。
ただ、コロナショック後の巣籠需要でタバコがよく売れていると言うニュースもあったので、減配はまだまだ先の話だと思ったんですが…。
世間的にタバコのイメージが悪く、タバコの税率アップに分煙でタバコを吸う場所が無くなっていることからの需要が減っている方が強かったようです。
今後の投資ついて
今後のJTの購入は長期投資は当面は購入せずに様子見がいいかと思います。
減配を発表された株価が2,151円ですので、減配後の配当利回りは約6%とまだまだ高いですがそれ以上の株価下落したら、タコ足配の毎月分配型投資信託の購入と同じなってしまうので、当分の購入は控えるべきだと思います。
短期トレードならハイリスクですが、株価が大きく値動きをすると思われるので空売りするなり、暴落したときに購入して買戻しが入った瞬間に売ったりと腕の見せ所だと思います。
私のように損切りが下手の人は決して短期トレードはしない方がいいです。
痛い目を見るだけですので( ゚Д゚)
現在保有をしているなら難しい判断になります。
将来のことなんてわかりませんからね。
もし、JTのことが気になって生活に支障がでるなら損益関係なしに売ってしまってもいいと思います。
人生で1番大事なのは”投資”ではありません。
生活に悪影響を及ぼしてしまうなら売ってスッキリするのもアリだと思います。
売るか・売らないかの最後の判断はご自身の判断でお願いします。
まとめ
今回のJTの減配を受けて、同じタバコ産業で高配当株で配当性向が高い、アルトリア・グループ(MO)とブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)も心配になってきます。
やはり、タバコ産業は時代遅れなのか…。
とは言え、米国は大麻合法化で日本とは業界の事情が違います。
JTも海外でのタバコの売上は調子がいいみたいですし(^^♪
でも、もしものときのためにポートフォリオは分散して被害を最小限になるようにしたいと思います。
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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