今回は、暴落前に購入しておきたい、『【XLV】ヘルスケア・セレクト・セクター SPDR ファンド 』について解説します。
ヘルスケアのセクターは暴落耐性に強く、株価成長率も良いのでオススメのセクターETFです。
今後の投資先として参考にして頂ければ嬉しいです。
XLVの概要
ヘルスケア・セレクト・セクター SPDR ファンド(愛称:XLV)と言います。
投資内容は、ヘルスケア・セレクト・セクター指数に連動する運用成績を目指しています。
主にS&P500に組入れられた、ヘルスケア機器・用品業、ヘルスケアプロバイダー・サービス業、バイオテクノロジー・医薬品業に関連する企業に投資をしています。
医療関連は、どんなときでも需要がある業種ですので、今後の成長性にも期待ができます。
※2021年3月のデータ参照。
基本情報
名称 | ヘルスケア・セレクト・セクター SPDR ファンド |
運用会社 | ステートストリート |
構成銘柄数 | 65銘柄 |
分配金利回り | 約1.5% |
決算日 | 3.6.9.12 |
経費率 | 0.13% |
投資銘柄は65銘柄に投資されて、信託報酬0.13%とちょっとだけ高い水準になっています。
配当利回りは1.5%と控えめの利回りになっています。
構成銘柄上位10銘トップ
名前 | シンボル | 資産の割合 |
---|---|---|
ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | 9.88% |
ユナイテッドヘルスグループ株式会社 | UNH | 7.46% |
アボット研究所 | ABT | 5.03% |
アビー株式会社 | ABBV | 4.50% |
ファイザー株式会社 | PFE | 4.41% |
メルクアンドカンパニー | MRK | 4.35% |
サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社 | TMO | 4.22% |
イーライ リリー アンド カンパニー | LLY | 3.85% |
メドトロニックPLC | MDT | 3.73% |
ダナハー株式会社 | DHR | 3.29% |
連続増配銘柄もいくらか組入れ銘柄になっているようです。
ファイザーやメルクなどのコロナワクチン銘柄が組入れられています。
構成セクター比率
セクターは医療関連100%に投資をされています。
XLVとS&P500 株価の比較チャート
- 青:XLV
- オレンジ:S&P500
コロナショック以降の株価上昇の引き立て役のGAFAM銘柄無しでS&P500といい勝負をしています。
コロナショックの時は、S&P500より下落が低く、一時期はS&P500より良い成績を上げていました。
GAFAM銘柄無しでこれだけの成績があるのは正直に凄いと思います。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
2019年までは調子よく増配していたのですが…2020年に残念な減配をしています。
しかし、2011年からの10年間で約150%の増配をしているのは、良い評価をしていいと思います。
メリット・デメリット
メリット
暴落に強い
暴落に強いのはXLVの最大のメリットです。
ヘルスケアセクターは昔から暴落に強いとされ、実際に暴落時には他のセクターよりは下落率が低いです。
高い成長率
組入れ銘柄に、GAFAM銘柄無しでS&P500に近い成績を出しています。
今後も需要のことを考えると、まだまだ成長が期待できます。
デメリット
短期的な儲けは期待できない。
XLVは長期的には成長率は高いのですが、短期で考えるとすぐには大きな利益は期待できません。
セクターが偏っている
セクター特化型ETFですので、仕方ないですね。
運用方法
ポートフォリオの比率は暴落対策をバッチリしておきたい人は他のセクターより多めの比率で保有していいと思います。
また、リスク多めの銘柄に投資をしている人は暴落対策としてポートフォリオに組入れてもいいと思います。
まとめ
XLVについてまとめると
- ヘルスケア特化のETF。
- 株価、配当金の成長性を期待できる。
- 暴落に強いので、ポートフォリオに組入れて暴落対策になる。
株価暴落に対しての対策は暴落が起きてからでは遅いです。
普段から、いつ暴落が起きてもいいように準備をする必要があります。
債券以外で暴落対策をしたいと思うならXLVはオススメのETFです。
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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