今回は、素材セクターに興味のある人にオススメのセクターETF『【XLB】素材セレクト・セクター SPDR ファンド』について解説します。
ちょっと物足りないETFですが、成績は悪くないETFですので、今後の投資として参考にして頂ければ嬉しいです。
XLBの概要
素材セレクト・セクター SPDR ファンド(愛称:XLB)といいます。
投資先はマテリアルズ・セレクト・セクター指数に連動する運用成績を目指して運用されています。
主な内容はS&P500に組入れられている、化学、建築資材、容器・包装に投資をしています。
投資銘柄は普段の生活に直接関係ないので、あまり知名度が高い企業は少ないです。
※2021年3月のデータ参照。
基本情報
名称 | 素材セレクト・セクター SPDR ファンド |
運用会社 | ステート ストリート |
構成銘柄数 | 29銘柄 |
分配金利回り | 約1.6% |
決算日 | 3.6.9.12 |
経費率 | 0.13% |
構成銘柄は29銘柄と少ないですね。
信託報酬は0.13%で高すぎることなく、特別安くはありません。
分配金利回りは約1.6%とあまり高くありません。
構成銘柄上位10銘
名称 | ファンドの割合 |
---|---|
Linde PLC:LIN | 15.70 |
エアープロダクツ・アンド・ケミカルズ:APD | 6.77 |
シャーウィン・ウィリアムズ:SHW | 6.42 |
エコラボ:ECL | 5.73 |
フリーポート・マクモラン:FCX | 5.71 |
ニューモント:NEM | 5.53 |
ダウ・ケミカル:DOW | 4.80 |
デュポン・ド・ヌムール:DD | 4.60 |
コルテバ:CTVA | 3.94 |
PPGインダストリーズ:PPG | 3.91 |
うん、知ってる企業がダウ・ケミカルしかありません(笑)
簡単に業種でだけ調べました。
- LIN:産業ガスメーカー。
- APD:大気ガス、特殊ガス、機能材料、ガス処理装置の世界大手メーカー。
- SHW:塗料、コーティング剤、関連製品を開発、製造、販売。
- ECL:清掃・洗浄、殺菌、食品安全に関連する製品とサービスを提供。
- FCX:銅、金、モリブデンなどの天然資源会社。
- NEM:鉱業会社。
- DOW:機能性・基礎化学品の米国大手メーカー。
- DD:大手化学品メーカー。
- CTVA:農業関連企業。
- PPG:化学・ガラスメーカー。
普段は直接関係がある企業は少ないですね。
普段、あまり投資をしない銘柄に興味があるならXLBへの投資を検討してもいいかも知れませんね。
構成セクター比率
セクター比率一覧
セクターETFですので、かなり投資先に偏りがあります。
もし、XLBを購入するなら他のセクターETFとの組み合わすることオススメします。
XLBとS&P500 株価の比較チャート
- 青:XLB
- オレンジ:S&P500
成績は悪くないのですが、最近の株価上昇に貢献しているハイテク銘柄が組み入れられていないので、S&P500に成績が負けています。
2018年まではS&P500に負けない成績だったので、今後の成長性に期待したいですね。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
あまり増配率はよくありませんが、少しずつは受取分配金は増えています。
株価といい、増配率といい、最近の成績は一味足りない感じがします。
メリット・デメリット
メリット
株価成長率が期待できる。
最近の成績はS&P500に勝てませんが、決して悪い成績ではありません。
コロナショック後からの株価回復はS&P500より早かったりとなかなか魅力的な株価の値動きをしています。
デメリット
成長性が一味足りない。
上記でも記載しましたが、株価上昇率も増配率もちょっとだけ物足りませんね。
セクターが偏っている。
セクター特化型ETFなので仕方ないですね。
運用方法
昨今の成績はS&P500に勝てていませんが、成績が悪いわけではありません。
セクター分散をして投資を検討中なら、XLBをポートフォリオに組入れてもいいと思います。
まとめ
XLBについてまとめると
- 投資先はS&P500に組み入れている素材メーカーなどに投資している。
- 株価上昇率は最近のS&P500に勝てないが悪くはない。
- 配当金には期待しない方がいい。
XLBは株価上昇率は2018年までS&P500に負けない成績を出していたりと、なかなかいいETFだとは思います。
しかし、配当金が少ないかったりと本当に一味足りないETFなのが残念です。
とは言え、素材メーカーは今後も間違いなく需要がある業種ですので今後の活躍に期待したいですね。
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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