今回は、日米以外の株式に投資を検討している人にオススメのETF『【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF』について解説します。
株式が米国一強と言われるのがいつまで続くか不安な人も多いと思います。
今後の投資先として参考になりますので、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
VWOの概要
【VWO】正式名称:バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETFと言います。
投資内容はFTSEエマージング・マーケッツ・インデックスに連動する投資成果を目指して運用されています。
投資先はブラジル、ロシア、インド、台湾、中国、南アフリカなど、世界中の新興国市場で大型・中型株を対象に投資をしています。
※2021年5月のデータ参照。
基本情報
名称 | バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF |
運用会社 | バンガード |
構成銘柄数 | 約5,200銘柄 |
分配金利回り | 約1.8% |
決算日 | 3,6,9,12月 |
経費率 | 0.1% |
構成銘柄数は5,200以上と多く、信託報酬も新興国株関連のETFにしては安い信託報酬0.1%となっています。
分配金は利回り1.8%と低すぎるわけではないですが、高くもありません。
構成銘柄上位10銘
名前 | 資産の割合 |
---|---|
テンセントホールディングス株式会社 | 5.75% |
アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド普通株式 | 5.04% |
台湾半導体製造株式会社 | 4.62% |
台湾半導体製造株式会社 ADR | 1.94% |
メイトゥアン | 1.78% |
ナスペルス株式会社クラスN | 1.28% |
リライアンス・インダストリーズ・リミテッド・シュ・オブマタイズド | 1.09% |
中国建設銀行クラスH | 0.97% |
JD.com 株式会社 ADR | 0.91% |
中国株式会社株式会社平アン保険(グループ)クラスH | 0.90% |
テンセントやアリババなど、中国の大手有名企業が少し多めの割合で投資をされています。
後は、普段聞きなれない企業が多いですね。
構成セクター比率
セクター比率一覧
セクター比率は、景気敏感セクターが多い感じですが、多種のセクターごとに投資をされているので、分散面での心配はなさそうです。
国別構成比率
国別構成比率一覧表
構成銘柄の4割以上は中国で構成されているようです。
最近「中国問題」で取引き出来なくなった銘柄もあるので、不安が残る内容になります。
VWOとは関係無い話ですが、経済大国の中国とインドが未だに新興国として数えられるのが疑問に思いますね。
VWOとS&P500 株価の比較チャート
- 青:VWO
- オレンジ:S&P500
2018年前後はS&P500よりも大きく株価上昇していましたが、その後は下落してS&P500と比べて、株価を大きく離されています。
セクターが景気敏感セクター多いだけあって下落耐性は弱いようです。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
分配金は安定感がなく、減配したり、増配したりを繰り返しています。
分配利回り1.8%で増配が期待できないので、分配金にはあまり期待しない方がいいようです。
メリット・デメリット
メリット
新興国株に簡単に投資ができる。
新興国株の情報はネットが発展したとは言え、まだまだ情報収集が難しいです。
VWOを購入するだけで、簡単に色んな国と銘柄に投資してくれるのは、VWOの最大の魅力だと言えます。
デメリット
成長性に安定感がない
米国に比べると新興国はまだまだ、成熟した経済状況ではありませんので成績面で安定感がありません。
時代によっては米国株より成績が上な時代もありますが、長期で判断すると難しい点です。
運用方法
運用方法は、米国主体で株式を運用していて、色んな情報サイトで「新興国株がアツい!!」のような記事を見て気になっている人は、お試しに購入するのもいいと思います。
VWOは安定感がないので、ポートフォリオの軸にするのはあまりオススメしませんので、多くてもポートフォリオの3割ぐらいまでにした方がいいと思います。
まとめ
VWOについてまとめると
- 新興国株に投資をしているETF。
- 構成銘柄5,200以上で、信託報酬0.1%と他の新興国関連のETFより運用しやすい。
- 運用成績は安定感ない。
- 分配金にはあまり期待できない。
コロナショック以降、投資に興味を持つ人が増えて色んな物や国々に投資をしたいと思う人も多くいると思います。
しかし、他国の情報収集は大変ですのでVWOのようなETFがあると助かりますね。
現在、投資先にお困りでしたら、一度、VWOへの投資を検討してはどうですか?
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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