今回は米国株式市場の通信業界をメインに投資をしているETF『【VOX】バンガード・米国通信サービス・セクターETF』について解説していきます。
動画サイトや通信業界といった、これからも需要がある業種に投資しているETFですので、今後の投資先としての参考にして頂ければ幸いです。
VOXの概要
バンガード・米国通信サービス・セクターETF(愛称:VOX)といいます。
米国の電気通信サービス・セクターの大型株、中型株、小型株に投資対象とする、MSCI USインベスタブル・マーケット・通信サービス25/50インデックスに連動したパフォーマンスを目指して運用されているETFです。
このVOXは2017年までは『電気通信セクター』に投資されていたのですが、途中で『コミュニケーションセクター』に変更されたETFです。
通信関連企業やSNSなどの企業に投資されています。
※2021年2月のデータ参照。
基本情報
名称 | バンガード・米国通信サービス・セクターETF |
運用会社 | バンガード |
構成銘柄数 | 111銘柄 |
分配金利回り | 約0.7% |
決算日 | 3,6,9,12月 |
経費率 | 0.10% |
投資先の銘柄は100以上ので信託報酬も0.1%とまずまずですが、配当金利回りが0.7%とかなり低い水準になっています。
構成銘柄上位10銘
名称 | ファンドの割合 |
---|---|
フェイスブック:FB | 15.71 |
アルファベット:GOOG | 10.57 |
アルファベット:GOOGL | 10.57 |
ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニー:DIS | 6.79 |
ネットフリックス:NFLX | 4.72 |
コムキャスト:CMCSA | 4.49 |
AT&T:T | 4.23 |
ベライゾン・コミュニケーションズ:VZ | 4.10 |
チャーター・コミュニケーションズ:CHTR | 2.82 |
TモバイルUS:TMUS | 2.32 |
『電気通信セクター』時代はベライゾンとAT&Tでほとんどの割合を占めていたらしいのですが、新しいセクターになってからは、FacebookとGoogleが割合として多くなっています。
その他の銘柄も聞いたことがある大手企業が多いですね。
構成セクター比率
セクター比率一覧
セクター特化型のETFですので、コミュニケーションサービスの塊といっていいETFになっています。
VOXとS&P500 株価の比較チャート
- 青:VOX
- オレンジ:S&P500
セクター変更前はS&P500といい勝負をしていたのですが、セクター変更後はS&P500と大きく差を広げられています。
FacebookとGoogleが組み入れられているのに…。
構成銘柄を考えるともっと株価上昇しても良さそうですが、残念な結果になっています。
配当金(分配金)と増配率の推移
配当金(分配金)と増配率の推移一覧
10年間の配当金の増配率は-56.2%になっています。
もともと、配当金の推移は安定感がなかったのですが、セクター変更後の減配の酷さ( ゚Д゚)
配当金大好きっ子の私はこのETFは愛せそうにないです(>_<)
メリット・デメリット
メリット
構成銘柄は今後に期待できそう
正直、メリットが思いつかなたったのですが強いて言えば、構成銘柄はFacebookとGoogleを筆頭にネットフリックスやベライゾンやAT&Tなどが組み入れられて、ディズニーはコロナ問題さえ解決すれば値上がりしそうな気もします。
デメリット
成長率がダメ
まだ、セクター変更後から数年ですが株価上昇率は悪く、配当金については悲惨な状態になっています。
セクターが偏っている
セクター特化型のETFなので、分散投資が出来ていません。
運用方法
現状の成績では購入しようと思いませんね。
ただ、構成銘柄は悪くない気もするので様子見はしていいと思います。
まとめ
VOXについてまとめると
- 現在の成績で判断するならセンター変更は現状は失敗!!
ETFは長期投資ですので、数年の結果で判断するのはよくありませんが、現在では明るいきざしが見えていないので積極的には投資をしようと思いません。
セクター変更前は配当金利回りは3%と以上あったのですが、現在は1%にも届かない状態です。
配当金が減っても株価上昇があればと思うのですが、それすら残念な結果になっています。
今後はもっと頑張って欲しいなと思います。
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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