今回は割と成績がいいセクター別ETF『【VIS】バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF』について解説します。
成績はコロナショック前ならS&P500よりもよかったことのあるETFですので、今後の投資先として参考になりますので最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
VISの概要
バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(愛称:VIS)と言います。
米国の資本財・サービス・セクターの大型株、中型株、小型株を投資対象をしている、MSCI USインベスタブル・マーケット・資本財・サービス25/50インデックスに連動したパフォーマンスを目指し投資をしています。
VISは、航空宇宙・防衛、飛行機などの事業に投資をしているETFになります。
※2021年2月のデータ参照。
基本情報
名称 | バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF |
運用会社 | バンガード |
構成銘柄数 | 355銘柄 |
分配金利回り | 約1.4% |
決算日 | 3,6,9,12月 |
経費率 | 0.10% |
信託報酬は0.1と少し安く、配当利回りは1.3~2%であまり高くはありません。
構成銘柄が355銘柄と多いです。
構成銘柄上位10銘
名称 | ファンドの割合 |
---|---|
ハネウェルインターナショナル:HON | 4.25 |
ユニオン・パシフィック:UNP | 4.02 |
ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS):UPS | 3.39 |
ボーイング:BA | 3.27 |
レイセオン・テクノロジーズ:RTX | 3.11 |
3M:MMM | 2.87 |
キャタピラー:CAT | 2.81 |
ゼネラル・エレクトリック(GE):GE | 2.69 |
ロッキード・マーチン:LMT | 2.54 |
ディア:DE | 2.28 |
1つの銘柄に偏った投資はしていないようです。
コロナショックによる被害が酷い、ボーイング(BA)が構成銘柄組み入れられています。
その他にも、MMM(3M)やキャタピラー(CAT)などの有名企業も組み入れられています。
構成セクター比率
セクター比率一覧
セクター別ETFですので、投資先のセクターはかなり偏っています。
一応、他のセクターにも投資をしていますが…ほとんどないに近いですね。
VISとS&P500 株価の比較チャート
- 青:VIS
- オレンジ:S&P500
コロナショック前まではS&P500よりも成績はよかったのですが、コロナショックの時はドカーンと下暴落以降はS&P500に成績は負けています。
構成銘柄が不景気に弱いですから仕方ないですね(>_<)
負けているとは言え、株価上昇は悪くないと思います。
また、S&P500より成績がくると信じたいですね。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
2020年に減配したものの、ここ10年間の増配率は90%となかなかの増配率です。
配当利回りは1.3~2%と高くないですが、増配率を考えると多少は配当金についても期待ができるETFになっています。
メリット・デメリット
メリット
成長性
増配率に株価成長とS&P500一時期は勝っていたこともあり、コロナショック後で株価も以前より高値をつけています。
今後、アフターコロナの世界では活躍するかも知れません。
デメリット
不景気に弱い
構成銘柄が不景気に弱いので株価下落に弱いです。
セクターが偏っている
セクター別ETFなので仕方ないですが、投資先に偏りがあるので他のセクター別ETFに投資する必要がありそうです。
運用方法
値動きと配当利回りを考えると、VISよりVOO(バンガード・S&P500ETF)でいいんじゃないかなと思います。
理由としては、今までの値動きを見るとそんなにVOOと変わりません。
値動きが変わらないなら維持費の安いVOOでいいのではないかと思い、今回は、VISを購入するならVOOの購入をオススメさせてもらいます。
まとめ
VISについてまとめると
- 投資セクターが資本財・サービスに特化したETF。
- 値上がり、増配率と成績はいい。
- でも、株価暴落に弱い。
VISは悪くないのですが、配当金が高いわけではなく、成長率も物凄くいいわけでなく、一味足りない感じがするETFだと思います。
ちょっと惜しいですね( ゚Д゚)
もう少し強みがあれば、積極的に投資がしたいなと思います。
ただ、投資先にこれから需要が増えること間違いなしの『航空宇宙・防衛』の銘柄が組み入れられていますで、監視銘柄にしておくのはいいと思います。
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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