株価が大きく上昇しているときに、よく話題になる「レバレッジETF」。
株価好調なら、物凄い勢いで株価上昇しますので魅力を感じる人も多いと思います。
しかし、あなたはレバレッジETFのデメリットを把握していますか?
レバレッジETFのデメリットは値動きが激しいだけではありませんよ。
今回は、レバレッジETFの長期運用に向いていない理由と運用方法について解説します。
今後の投資にの仕方の参考になりますので、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
レバレッジETFの注意点
まず最初に簡単にレバレッジETFの仕組みについて解説しておきます。
レバレッジETFの仕組み
レバレッジETFとは、例えばS&P500などの指数に倍の運用成績を出すように運用されたハイリスク・ハイリターンの金融商品になります。
レバレッジをかけるとは言え、信用取引のように借金をして株を購入するわけではないので株価が大きく下落して元本割れしても追証が必要になったりはしません。
購入は大手証券会社のSBI証券や楽天証券から購入できます。
長期運用で保有しているだけで、年平均リターンが20%以上と投資の神様ウォーレン・バフェット氏クラスの運用成績を簡単に出せることもあることもあり、一部の投資家から大人気のETFになっています。
この話だけ聞くと魅力的な金融商品ですが、なぜ著名な投資家の人があまり保有している人が少ないのか疑問になりませんか?
理由は簡単、リスクが大きく、取扱が面倒なETFでもあるからです。
下記にてレバレッジETFの注意点を解説していきます。
下落幅がかなり大きい
レバレッジETFは市場の調子が良ければ、数年で株価が数倍になるときもありますが、その反対に市場が大暴落したとき数日で60%~90%の資産が減価して無くなる場合があります。
もし、リタイア直前またはリタイア後に株価暴落で資産のほとんどが無くなったらどう思いますか?
私なら、ただ呆然とするか夜泣きしますね。
暴落は突然やってきます。
数日で資産が無くなる恐れがあることを承知で、保有することができる強いメンタルの持ち主以外は保有しない方がいいです。
信託報酬が高い
レバレッジETF維持費ははだいたい信託報酬1%前後です。
S&P500の連動指数ETFのVOOの信託報酬0.03%と比較して30倍以上の維持費がかかります。
もし、100万円を運用していたら場合ならVOOは300円でレバレッジETFは1万円前後になります。
長期運用で考えるとこの違いは大きいですよね。
この信託報酬の高さが長期運用に向いていない理由の一つになります。
株価の2倍、3倍上がるわけではない
レバレッジETFは年間の株価に連動して2、3倍の運用成績を出すのではなく、1日ごとの株価に連動して株価を出しています。
この日々の株価は長期運用すると投資先の元となる指数と乖離が起きて株価が変わってきます。
この乖離が起きることで期待していた2、3倍の運用成績が無くなりますので、期待していたよりも少ないリターンになります。
ボックス相場に弱い
ボックス相場では普通は株価がプラスマイナスゼロになるはずですが、レバレッジETFは資産が減っていきます。
もし、ボックス相場が長く続く場合は、無駄に資産が減っていくと言う、理不尽な状況になります。
長期運用するなら、ボックス相場は絶対にあります。
”ボックス相場で株価が減っていくこと”特性が、レバレッジETFを長期で保有する人が少ない理由になります。
レバレッジETFの運用方法
レバレッジETFはデメリットもいっぱいですが、大きな利益を出したいならレバレッジETFの運用を考えてもいいと思います(デメリットをしっかりと理解している場合に限る)。
長期運用の場合はリスクが大きくなりますので、長期運用を諦めて短期運用をするのがいいと思います。
購入するときは、相場が○%と下がったときに購入して、○%上がったら定期的に売ると言う売買ルールを作って運用するのがいいと思います。
また、積立投資でレバレッジETFを運用するのは本当にオススメはしませんが、投資をするのならば資産の1割以下ぐらいにして、定期的売るときを決めて運用するなら、まだ安全に運用できると思います。
まとめ
レバレッジETFの注意点についてまとめ
- 株価暴落時の下落幅が酷い。
- 信託報酬が高すぎる。
- 株価が2,3倍上がるわけではない。
- ボックス相場になると株価が減価する。
「指数は将来的に右肩上がりで成長すると考えてインデックス投資をするのなら、レバレッジを効かせて投資した方が効率良く資産が増やせるではないか?」って意見があります。
この意見に対して私は同感でレバレッジETFの存在を否定する気はありませんが(寧ろ肯定してます。)、レバレッジETFは長期運用で保有するには難しいので、私は今のところレバレッジETFを購入していません。
あなたの投資スタイルにあっているなら、レバレッジETFの購入を止める気はありませんが、レバレッジETFのデメリットについてだけは、しっかりと理解して購入してください。
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以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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