今回は、【VDE】バンガード・米国エネルギー・セクターETFについての解説します。
現在、エネルギーセクターに投資を検討中の人にオススメのETFです。
意外と高配当ETFですので、今後の投資先としてご参考にして頂ければ嬉しいです。
VDEの概要
バンガード・米国エネルギー・セクターETF(愛称:VDE)と言います。
投資先は、米国株式市場のエネルギー・セクターの大型株、中型株、小型株を投資している、MSCI USインベスタブル・マーケット・エネルギー25/50インデックスに連動したパフォーマンスを目指して運用せれています。
※2020年12月のデータ参照。
基本情報
名称 | バンガード・米国エネルギー・セクターETF |
運用会社 | バンガード |
構成銘柄数 | 約120銘柄 |
分配金利回り | 約4% |
決算日 | 3,6,9,12月 |
経費率 | 0.10% |
信託報酬は0.1%でそこそこ安い維持費になります。
分配金は4%ぐらいあり、高配当ETFになっています。
構成銘柄上位10銘
名称 | ファンドの割合 |
---|---|
シェブロン:CVX | 21.49 |
エクソンモービル:XOM | 20.56 |
コノコフィリップス:COP | 4.41 |
キンダー・モルガン:KMI | 3.74 |
シュルンベルジェ:SLB | 3.50 |
EOGリソーシズ:EOG | 3.48 |
フィリップス66:PSX | 3.41 |
マラソン・ペトロリアム:MPC | 3.26 |
ウィリアムズ・カンパニーズ:WMB | 3.25 |
バレロ・エナジー:VLO | 2.83 |
構成銘柄はシェブロンとエクソンモービルで4割以上を占めており、この2銘柄は高配当ですので、VDEが高い配当利回りになっているのは納得できますね。
しかし、割合には偏りがあります。
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構成セクター比率
セクター比率一覧
エネルギーに満ち溢れていますね(笑)
名前通りのエネルギー特化型ETFになっており、まったく分散要素はないETFです。
VDEとS&P500 株価の比較チャート
- 青:VDE
- オレンジ:S&P500
昨今、クリーンエネルギーが注目されて、化石燃料はこれから需要が減っていく分野ですので、ちょっと厳しい成績になっています。
コロナショックでの大暴落から、最近になってやっと株価が回復してきています。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
2015年までは調子よく増配をしていましたが、それ以降は成長が止まってしまっています。
2020年はコロナショックのせいで株価と一緒に減配しています。
いくら高配当でも、増配率に伸びが悪いので長期運用として購入するなら、他のETFの購入を検討した方がいいかも知れません。
メリット・デメリット
メリット
高配当
増配率が悪いですが、配当利回り4%となかなかの配当利回りになっています。
デメリット
時代に逆行したセクター
地球温暖化対策で化石燃料の使用は控えるようにする動きが世界各国であります。
今すぐは問題ありませんが、今後の需要を考えると成長はあまり期待できない気がします。
セクターに偏っている
セクター特化型ですので、セクターがエネルギーのみですので、まったく分散できていません。
これ1本の運用は厳しいので、もし保有するなら他のETFと組み合わせてポートフォリオを作成することをオススメします。
運用方法
配当利回りは高いETFですので、配当金投資を目的とした投資先として検討するならいいと思います。
けれども、成長率が悪いのでポートフォリオの割合は少なめの方がいいと思います。
まとめ
VDEについてまとめると
- エネルギーにセクター特化したETF。
- 構成銘柄は4割以上はシェブロンとエクソンモービルで構成されている。
- 配当利回りは4%と高い。
注意点は
- 事業が時代に逆行していて、今後は需要が減っていく。
- 株価、配当金と成長率が悪い。
米国政府が、クリーンエネルギーに積極的に力を入れていく方針で従来のエネルギー関連には風当たりが厳しい世の中になっています。
とは言え、今すぐに需要が無くなる分野ではありませんのでまったく価値のないETFと言うわけではありません。
個人的には様子見した方がいいかなと思います。
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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