物価価格高騰する昨今、配当利回りが高いだけで増配しない銘柄ではインフレに対応できない状況になっています。
インフレに負けない配当金投資をするには、『利回り』、『連増配年数』だけではなく『増配率』もチェックする必要があります。
今回は、インフレに負けない配当金投資をするために増配率が高い、米国株の連続増配銘柄15選+オマケを紹介します。
今後の投資の参考になる記事ですので最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
増配率が高い、米国連続増配銘柄15選+オマケ 紹介
米国株の選定方法
- 連続増配している銘柄。
- 直近5年で増配率が高い銘柄。
- 利回りについては考慮せず。
※2022年4月までのデータ参照。
※この記事は銘柄購入推奨ではなく、銘柄選定の参考に見てください。
公益事業セクター
1,ネクステラ・エナジー(NEE)
株価:82.81ドル
配当利回り:2.03%
直近5年増配率:11.96%
連続増配年数:27年
配当性向:60.63%
北米で電力・インフラのの事業をしている企業で風力・太陽光発電などの再生エネルギーの発電をしている、これからも需要がある企業です。
5年で受取配当金額が0.98ドル⇒1.54ドルまで増配しています。
現在の利回りはそこまで高くありませんが、5年前の株価で今の配当金で計算すると配当金利回り5%以上になります。
配当性向もまだまだ60%台で事業内容も再生エネルギーですので、今後の需要もありますので安定して配当金は受け取れると思います。
金融セクター
2,ブラックロック(BLK)
株価:688.17ドル
配当利回り:2.84%
直近5年増配率:13.01%
連続増配年数:18年
配当性向:42.18%
世界屈指の資産運用会社で、大人気高配当ETFのHDVなどのiシェアーズシリーズの運用をしています。
5年で受取配当金額が10.00ドル⇒16.52ドルまで増配しています。
BLKも5年前の株価で配当金利回りを計算すると利回り5%台になります。
普段、投資信託orETFで支払っている手数料を配当金で返してもらうのアリだと思います(笑)
生活必需品セクター
3,クローガー(KR)
株価:58.32ドル
配当利回り:1.44%
直近5年増配率:11.74%
連続増配年数:15年
配当性向:22.01%
米国で多くのスーパーマーケットを運営している企業です。
5年で受取配当金額が0.49ドル⇒0.78ドルまで増配しています。
今の配当利回りも高くないことから5年前の株価では配当利回りを計算しても3%程度になります。
これからの増配に期待ですね。
資本財セクター
4,ロッキード・マーチン(LMT)
株価:467.66ドル
配当利回り:2.39%
直近5年増配率:9.25%
連続増配年数:20年
配当性向:38.90%
米国の軍事企業で最近話題の”ジャベリン”などを製造・販売しています。
5年で受取配当金額が7.46ドル⇒10.60ドルまで増配しています。
5年前の株価からの計算で配当利回り4%ほどになります。
色々と揉め事で需要が伸びているので、今年も株価だけでなく増配も成長しそうな銘柄です。
ヘルスケアセクター
5,アボット・ラボラトリーズ(ABT)
株価:117.69ドル
配当利回り:1.60%
直近5年増配率:11.74%
連続増配年数:8年
配当性向:34.93%
米製薬大手でABBVの元のになる企業です。
5年で受取配当金額が1.06ドル⇒1.80ドルまで増配しています。
普段から配当利回りは高くありませんが、高い増配率のおかげ5年前の株価から計算すると利回り4%以上の銘柄になります。
株価も右肩上がりで成長していますので、長期投資向けと言っていいと思います。
6,アッヴィ(ABBV)
株価:162.31ドル
配当利回り:3.47%
直近5年増配率:17.50%
連続増配年数:9
配当性向:41.81%
ABTからスピンオフして誕生した米製薬大手企業です。
ABT時代からだともっと増配年数は伸びますが、今回はABBVとしてだけの年数にしています。
5年で受取配当金額が2.54ドル⇒5.20ドルまで増配しています。
配当利回りも高く、増配率も高いので5年前の株価から利回り計算すると8%後半と超高配当銘柄になります。
今年の増配率も期待したい銘柄です。
7,アムジェン(AMGN)
株価:254.02ドル
配当利回り:3.05%
直近5年増配率:11.71%
連続増配年数:10年
配当性向:41.15%
多様なヒト治療法を発見・開発・製造・提供をしているバイオテクノロジー会社です。
5年で受取配当金額が4.60ドル⇒7.04ドルまで増配しています。
現在の配当利回りもそこそこ高い銘柄です。
5年前の株価で配当利回りを計算すると4%後半と更に高配当銘柄になります。
ヘルスケアは下落相場にも強いのでポートフォリオへの組入れ割合が多めでもいいと個人的には思っています。
8,ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)
株価:534.82ドル
配当利回り:1.08%
直近5年増配率:18.33%
連続増配年数:12年
配当性向:22.67%
多様なヘルスケアを提供している企業です。
5年で受取配当金額が2.88ドル⇒5.60ドルまで増配しています。
直近利回りは低いですが、5年前の株価だと高い増配率のおかげで3%以上となり高配当銘柄の仲間入りになります。
直近利回りが低くても、将来的には高配当銘柄になるいい見本の銘柄ですね。
一般消費財セクター
9,ホーム・デポ(HD)
株価:304.52ドル
配当利回り:2.50%
直近5年増配率:18.27%
連続増配年数:13年
配当性向:44.14%
作業道具などを取扱いをしているホームセンターを運営している企業です。
5年で受取配当金額が3.56ドル⇒6.60ドルまで増配しています。
脅威の増配率18%オーバーにより、5年前の株価から利回り計算すると5%以上になります。
年初来から見ると株価下落中ですので、狙い目の銘柄かも知れませんね。
10、ナイキ(NKE)
株価:133.46ドル
配当利回り:0.91%
直近5年増配率:11.27%
連続増配年数:20年
配当性向:30.61%
世界的にも有名スポーツブランドです。
5年で受取配当金額が0.74ドル⇒1.13ドルまで増配しています。
配当利回りがとても低い銘柄ですので5年前の株価での利回り計算は2%ぐらいと、まだ高配当銘柄とは言えませんが将来的には高い利回りの銘柄になってくれそうです。
11,ロウズ(LOW)
株価:201.28ドル
配当利回り:1.59%
直近5年増配率:17.67%
連続増配年数:58年
配当性向:25.06%
HDと同じホームセンターを運営している企業です。
5年で受取配当金額が1.52ドル⇒2.80ドルまで増配しています。
HDと同じで配当利回りが低い銘柄ですが、増配率が高いので5年前の株価で配当利回りの計算をすると4%前後になります。
LOWも年初来から株価下落中ですので逆張りするのにいいかも知れませんね。
情報技術セクター
12,アップル(AAPL)
株価:165.29ドル
配当利回り:0.53%
直近5年増配率:9.07%
連続増配年数:9年
配当性向:14.32%
スマホやパソコン、タブレットなどを製造・販売及びサービスを提供している企業です。
5年で受取配当金額が0.62ドル⇒0.87ドルまで増配しています。
AAPLは配当金目当てより株価値上がり目当てで購入する人が多いと思いますが、実は増配率が高い銘柄で、5年前の株価で配当利回り計算すると利回り2%中頃になります。
株価値上がりだけでなく増配率も高いので人気があるのも納得ですね。
13,マイクロソフト(MSFT)
株価:279.83ドル
配当利回り:0.89%
直近5年増配率:9.49%
連続増配年数:18年
配当性向:26.61%
多様なソフトウェア製品、サービスを開発・提供している企業です。
5年で受取配当金額が1.59ドル⇒2.30ドルまで増配しています。
AAPLと同じGAFAM銘柄の一角のMSFTも増配率が高い銘柄になります。
5年前の株価で配当利回りを計算すると4%近くになり、株価値上がり&増配でとても美味しい銘柄になります。
14,ビザ(V)
株価:212.79ドル
配当利回り:0.70%
直近5年増配率:17.91%
連続増配年数:22.06%
配当性向:22.06%
世界各国でデジタル決済を提供している企業です。
5年で受取配当金額が0.69ドル⇒1.34ドルまで増配しています。
増配率は高いですが、直近利回りが低いので5年前の株価で配当利回り計算でも利回り1%中頃と高い利回りにはなりません。
しかし、この調子で増配してくれればいずれは高配当銘柄になってくれると思います。
15,マスターカード(MA)
株価:357.82ドル
配当利回り:0.55%
直近5年増配率:17.80%
連続増配年数:11年
配当性向:21.52%
Vと同じ、世界各国でデジタル決済を提供している企業です。
Vと同じで増配率が高いのですが利回りが低い銘柄ですので、5年前の株価で配当利回りで計算しても1%中頃ぐらいです。
Vと同じで将来性に期待したい銘柄になります。
番外編
株価:78.70ドル
配当利回り:2.63%
直近5年増配率:11.98%
連続増配年数:4
コチラはSBI証券、楽天証券、マネックス証券など、日本の証券会社では買えないETFです。
比較対象のETFはVIG、DGRWと連続増配ETFになります。
信託報酬も安く株価上昇も期待でき、ある程度の利回りに高い増配率を維持する超優良なETFです。
日本上陸すれば絶対に流行るETFです。
興味がある人は、証券会社に取扱いしてくれるように私と一緒に要望を出しましょう(笑)!!
まとめ
日本のサラリーマンの昇給率平均は2%らしいです(泣)
経済学者のトマ・ピケティ氏の資本の収益率”r”が賃金の成長率”g”よりも大きいから資産家は労働者よりも速く富を得ることができる「r>g」と有名な話がありますが、株式の増配率を見るとまさにその通りだと思います。
私も好きで購入している超高配当ETFで有名なQYLDなどは高い利回りで少ない資金でもそこそこの配当金を受け取れる素敵な銘柄ですが増配は期待できません。
長期でインフレ&増税などにより、通貨の価値が実質的に低下したときには弱い銘柄になってしまいますので、今回紹介したような増配率が高い銘柄と一緒にポートフォリオを組むのも1つの手段だと思います。
次回はこの記事で紹介した銘柄で過去のデータ参照に運用成績を検証しますのでよければそちらも見て頂ければ嬉しいです。
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以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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