今回は、毎月分配型&配当利回り10%以上のカバードコール戦略ETF『【RYLD】グローバルX Russell 2000・カバード・コール ETF』について解説します。
運用方法が分かりにくいETFですが、配当金生活(またはFIRE)をしたいと思っている人に特にオススメのETFですので、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
【RYLD】グローバルX Russell 2000・カバード・コール ETFとは?
【RYLD】グローバルX Russell 2000・カバード・コール ETF
設定日が2019年4月とまだまだ歴史の浅いETFになります。
投資内容は、カバード・コール戦略で利益を生み出そうとするもので、Russell 2000インデックス構成銘柄へのエクスポージャーを購入し、同指数を対象としたコール・オプションを売却します。
投資先は株式市場の炭鉱のカナリアことラッセル2000指数に、カバードコール戦略を用いることで高い配当利回りを狙うETFになっています。
聞きなれない専門用語が並んでますので、簡単に解説していきます。
簡単にカバード・コールとコール・オプションについて説明すると、
原資産が権利行使価格以上に上昇した場合は超えた部分の値上がり益を放棄することになります。
値上がり益の一部を放棄する代わりにオプション(手数料)で稼ぐというスタイルになります。
これをカバードコール戦略といいます。
…分かりにくいですね(笑)
『ちょっと特殊な取引きの売却益を分配金として出している。』と思えばいいかなと思います(>_<)
新生銀行のホームページに詳しく説明されたページがありますのでよければ、そちらをご覧ください⇩⇩
※2022年7月のデータ参照。
RYLDの基本情報
名称 | グローバルX Russell 2000・カバード・コール ETF |
運用会社 | グローバルX |
構成銘柄数 | 2003銘柄 |
分配金利回り | 12.48% |
決算日 | 毎月 |
経費率 | 0.60% |
投資先はラッセル2000ですので、投資銘柄数はとても多いです。
配当利回りは基本10~12%とかなりの高利回りで、毎月分配型のETFと配当金好きにはたまらないETFになります。
信託報酬0.60%と維持費が高くなっているのは長期運用において問題点になっています。
FIRE(またはリタイア後)を目指す人におすすめのETFです。
購入はSBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入可能です。
RYLDの構成銘柄上位10銘
ティッカーシンボル | 銘柄名 | 構成割合 |
---|---|---|
VTWO | バンガード・ラッセル2000 ETF | 29.36% |
BHVN | バイオヘブン・ファーマシューティカル・ホールディング | 0.30% |
SWAV | ショックウェーブ・メディカル | 0.23% |
HALO | ハロザイム・セラピューティクス | 0.21% |
現金 | 0.21% | |
MUSA | マーフィーUSA | 0.21% |
SAIL | セールポイント・テクノロジーズ | 0.19% |
ROLL | RBCベアリングス | 0.19% |
SWX | サウスウェスト・ガス・ホールディングス | 0.19% |
SSB | サウス・ステート | 0.18% |
構成銘柄の3割以上はVTWO(バンガード・ラッセル2000 ETF)への投資になります。
以前はVYWOへの投資比率はもっと多かったようですが、少しずつ投資割合を減らしているようです。
QYLDの構成セクター比率
セクター分散は1つのセクターに偏った投資派せずに、多種のセクターに分散投資をしいます。
分散投資の面では特に問題のないETFになります。
RYLDの株価の推移
RYLDとS&P500とIWM 株価の比較チャート
同じラッセル2000指数に投資をしているIWMとS&P500の株価を比較したチャートです⇩⇩
- 青:RYLD
- 茶色:S&P500
- 水色:IWM
RYLDは株価の値上がりが売りのETFではありませんがパッとしない値動きですね。
ずっと右肩下がりだったら実質的にタコ足配当と同じようなことになりますので要注意です。
RYLDのトータルリターン
分配金込みのトータルリターンなら、右肩上がりで成長しています。
しかし、同じラッセル2000に投資をしているIWMにはトータルリターンでも勝てません。
資産拡大に重点するならRYLDは不向きなETFになります。
RYLDの分配金と増配率の推移
RYLDの分配金と増配率の推移
年数 | 配当金額 |
---|---|
2019 | 1.64ドル |
2020 | 2.43ドル |
2021 | 3.01ドル |
2019年は4月からの運用なので他の年よりも低くなっています。
年数が少ないので参考までになりますが、一応は右肩上がりで分配金は増えていますがカバードコール戦略を用いたETFですので減配するときはしますので増配は期待しない方がいいです。
RYLDのメリット・デメリット
RYLDのメリット
毎月分配型で超高配当
RYLDの最大の魅力です。
癖の強いETFですが、配当金生活したいなら検討してもいいのではないかと思います。
RYLDのデメリット
投資内容が分かりにくい。
上記で説明した通り、投資内容が分かりにくくリスクがどのくらいあるのかわかりにくいです。
『分からない物に投資をしてはいけない。』は投資の基本ですからね。
投資内容が分かりにくいなら、購入は控えた方がいいと思います。
経費率が高い
信託報酬0.6%と割高な経費率になっています。
日本ならそんなに高い水準ではないのですが、米国ETFだと同じ高配当ETFは0.06%ぐらいと維持費が10分の1になりますので、かなり高い部類に入ってきます。
値上がり益は期待できない
分配金がメインのETFですので、値上がり益は期待しない方がいいです。
RYLDの運用方法
RYLDのような尖ったETFに全力投資をしたいと思う気持ちは凄く分かりますが、あまりオススメしません。
値上がりはあまり期待できない、増配もあまり期待できないと成長性がイマイチですので、受取配当金額の底上げのためか、リタイア後の収入源としてポートフォリオの3割ぐらいまでの投資が無難だと思います。
まとめ
RYLDについてまとめると
- ラッセル2000に投資をしている。
- 運用方法が分かりにくい。
- 毎月分配型で、配当利回り10%以上。
- 株価の値上がり益は期待できない。
- 維持費が高い。
カバードコール戦略を用いたETFって癖の強い上に運用年数が短いので評価をするのが難しいので好き嫌いがハッキリするETFです。
私のように配当金が大好きな人にはオススメですが、資産拡大に全力を注ぎたい人には不向きです。
あなた自身の運用方針にあっているならば、RYLDへの投資を検討して見てください。
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以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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