今回は、S&P500指数の中から時価総額が大きい精鋭100銘柄に投資をしている『【OEF】iシェアーズ S&P 100 ETF】』と言う、ちょっと残念なETFについて解説します。
今後の投資先として参考にして頂ければ嬉しいです。
OEFの概要
【OEF】正式名称: iシェアーズ S&P 100 ETF
投資内容は、S&P500指数の中から、時価総額上位100銘柄の米国株式で構成される指数と同等 の投資成果を目指しています。
S&P500から更に、銘柄を絞り込んだ銘柄で運用されているETFです。
※2021年8月のデータ参照。
OEFの基本情報
名称 | iシェアーズ S&P 100 ETF |
運用会社 | ブラックロック |
構成銘柄数 | 101銘柄 |
分配金利回り | 1.22% |
決算日 | 3.6.9.12 |
経費率 | 0.20% |
呼び名はS&P100とも呼ばれています。
VOOなどのS&P500指数連動型ETFは信託報酬0.03%なのに対して、投資銘柄少ないOEFは信託報酬0.20%と維持費が高くなっています。
配当利回りはVOOやSPYと同じで、少し低くくなっています。
その他のS&P500連動型ETF
S&P500にお手頃価格で投資が出来るETF『【SPLG】SPDR ポートフォリオ S&P500 ETF』について解説
インデックス投資先と言えば『【SPY】SPDR S&P 500 ETF』について解説
株式投資の鉄板、VOO(バンガード・S&P500ETF)の解説と運用方法紹介
OEFの構成銘柄上位10銘トップ
名前 | 資産の割合 |
---|---|
アップル株式会社 | 8.85% |
マイクロソフト株式会社 | 8.40% |
Amazon.com 株式会社 | 6.07% |
株式会社フェイスブックA | 3.43% |
アルファベット株式会社 A | 3.02% |
アルファベット株式会社 クラスC | 2.94% |
バークシャー ハサウェイ クラス B | 2.17% |
テスラ株式会社 | 2.16% |
株式会社エバイディア | 2.05% |
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー | 1.94% |
構成銘上位10銘柄は、VOOなどのS&P500連動型ETFと同じ銘柄になっています。
違いは投資割合が銘柄が少なっている分だけあり、投資割合が増えているだけです。
OEFの構成セクター比率
※ブラックロックのホームページより抜粋
セクター構成は、ハイテク銘柄に偏っています。
一応、他のセクターにも分散投資はされているようです。
OEF VS. S&P500 株価の比較チャート
- 青:OEF
- オレンジ:S&P500
株価の値上がりは、GAFAM銘柄に多く投資をしているOEFの方が値上がりはいい見たいです。
また、コロナショック時の下落幅もS&P500に比べてOEFの方が下落幅が少ないです。
個人的にS&P500のアクティブ運用だから凄く運用成績がいいと思っていたので、あんまりS&P500と大差がない運用成績で残念に思っています。
OEF分配金利回りと増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
分配金利回りは2020年に減配していますが、10年間で2倍以上となっています。
流石はS&P500の中の時価総額100銘柄だけあって、増配率いい見たいですね。
OEFのメリット・デメリット
メリット
S&P500連動指数ETFより運用成績がいい。
流石にGAFAM銘柄やテスラなどの株価上昇を率先している銘柄に多く投資をしているだけあってS&P500よりも良い運用成績を上げています。
増配も期待できる。
2020年は減配していますが、コロナショックが起きたイレギュラーな年です。
特に大きな経済不況がない限りは、これからも増配を期待できそうです。
デメリット
維持費が高い。
信託報酬0.20%とVOOなどと比較して7倍近く高くなっています。
直近の利回りが低い。
増配は期待できますが、直近の利回りは1.2%ぐらいと低い推奨です。
OEFの運用方法
OEFはS&P500と比較して
- 少しだけ運用成績がいい。
- 信託報酬は高い。
- GAFAM銘柄への投資割合が多い。
- セクターがハイテクセクターに偏っている。
この4点から言える残念な真実はOEFはQQQの劣化版と言えるETFです。
S&P500よりも運用成績はいいですが、QQQよりは運用成績が悪いのです⇩⇩
青がOEFでオレンジがQQQです。
更に、投資先はGAFAM銘柄を主にしたハイテク銘柄が主な投資先とQQQと被
る一面があります。
信託報酬0.20%とはQQQと同じ維持費ですので、OEFに投資をする理由がありません。
これが、S&P500が大きく話題に上がっているのにS&P100があまり話題に上がらなかった理由だと思います。
OEFの方がQQQよりセクター分散できると思う人にはQQQとVIGの組合せをおすすめします。
OEFは運用成績が悪くないだけあって本当に残念なETFです。
まとめ
OEFについてまとめると
- S&P100指数連動型ETF。
- S&P500より運用成績がいい。
- 株価、配当金の成長性を期待できる。
- 信託報酬が少し高い。
- 投資先はハイテクセクターがメインになっている。
- 結論:QQQの劣化版。
私がOEF(S&P100)を始めて知ったときは、『凄くいいETFを見つけた!!』って思ったのですが、OEFついて調べてい見ると思っていた物とは違い残念でした。
情報配信者が多い時代に、話題にならないETFには理由があるようですね。
運用成績が悪くないって点が、更に残念なことに磨きをかけていますね(笑)
運用成績いい投資先でもきちんと中身を確認する大切さを教えてくれたETFでした(笑)
1日1回 応援ポチッして頂けると毎日更新する励みになります⇩⇩
にほんブログ村
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
オススメ書籍
関連記事
FIREをするためになぜ【VT】【VTI】【VOO】への投資(インデックス投資)が推奨されているのか?
インデックス投資先と言えば『【SPY】SPDR S&P 500 ETF』について解説
株式投資の鉄板、VOO(バンガード・S&P500ETF)の解説と運用方法紹介