今回は、分配金を毎月・安定的に受け取りたい人にオススメの『【LQD】iシェアーズ iBoxx米ドル建て投資適格社債ETF』について解説します。
あまりリスクを取りたくないけど、ある程度の利益が欲しいと思う人に特にオススメの債券ETFです。
今後の投資先の参考になりますので、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
LQDの概要
【LQD】正式名称:iシェアーズ iBoxx米ドル建て投資適格社債ETF
投資内容は、米ドル建ての投資適格社債で構成される指数と同等水準の投資成果を目指しています。
米国の信用力が高い大手企業の社債に投資をしているETFです。
※2021年6月のデータ参照。
基本情報
名称 | iシェアーズ iBoxx米ドル建て投資適格社債ETF |
運用会社 | ブラックロック |
構成銘柄数 | 2426銘柄 |
分配金利回り | 約2.5% |
決算日 | 毎月 |
経費率 | 0.15% |
信託報酬0.15%とAGGやBNDの他の国債・債券ETFに比べて高くなっています。
毎月分配型のETFで、配当利回り02.5%とそこそこの配当利回りがあり、安定的な収入源になります。
構成銘柄上位10銘柄
名前 | 資産の割合 |
---|---|
ブラックロック・キャッシュ ・ファンド・トレジャリーSLエージェンシー | 0.61% |
GEキャピタル・インターナショナル ・ファンディング・カンパニー・アンリミテッド・カンパニー 4.42% | 0.36% |
アンハイザー・ブッシュ・カンパニーズ LLC / アンハイザー・ブッシュ・インベブ・ワールドワイド株式会社 4.9% | 0.29% |
CVSヘルス株式会社 5.05% | 0.25% |
マイクロソフト株式会社 2.92% | 0.23% |
ゴールドマン・サックス・グループ 6.75% | 0.22% |
T-モバイルUSA株式会社 3.88% | 0.21% |
CVSヘルス株式会社 4.3% | 0.20% |
AT&T株式会社 3.5% | 0.19% |
AT&T Inc.3.8% | 0.19% |
構成銘柄は大手企業ばかりに投資をしています。
投資先の名前を聞いたことがあると安心しますよね(笑)
格付別データ
投資先は格付けは”BBB”の企業が多いようです。
日本だとSBIホールディングスがBBBで楽天証券がAぐらいです。
特に問題なく、安心して投資ができる内容です。
債券の残存年数
複数の年数の社債にも幅広く投資をしているようです。
債券の年数が20年以上の長期社債が多く、短期社債にはあまり投資をしていません。
構成セクター比率
メインの投資先は銀行業が多いです。
その他にも景気敏感なセクターの企業が多いようです。
LQDとAGG 株価の比較チャート
- 青:LQD
- オレンジ:AGG
昨今の運用成績はAGGと比較して見ると、AGGより運用成績はいいようです。
しかし、株式よりはマシですが、コロナショック時はけっこう下落しています。
安定感重視で投資を検討するなら、AGGやBNDに投資をした方が良さそうです。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
配当金推移は、残念な右肩下がりの推移です。
世は低金利時代なので仕方ないですね。
米国はゼロ金利を終わらせる動きがあるので、今後は多少は増配してくれると期待したいですね。
メリット・デメリット
メリット
毎月分配型のETF
コロナショックでも、株価がほとんど動かないので本当にリスクを取りたくない人にはメリットだと言えます。
他の債券ETFより下落するが、株式よりは下落しない。
コロナショック時の下落幅はAGGに比較すると大きいですが、株式に比べると値幅動きは小さいので安定的に運用できます。
デメリット
株価上昇はあまり期待できない。
AGGよりは値上がり益はありますが、決して大きな値上がり益はありません。
世は低金利時代。
現在進行形で経済不況で、金融対策で低金利ですので今後も減配する確率が高いです。
運用方法
LQDの運用は、暴落対策としてポートフォリオに組入れるか、あまり投資にリスクを取りたくない人の投資先としてはLQDは優秀なETFだと思います。
また、定年、早期リタイア後の投資にリスクをかけれない状態の投資先としてもよく、毎月分配型ETFで、配当利回り2.5%ありますので、配当金生活をしたい人にもオススメです。
まとめ
LQDについてまとめると
- 米国の大手企業の社債に投資をしているETF。
- 株価の値動きは、AGGと比較して値上がり益は期待できるが、下落幅も大きい。
- 毎月分配型のETFなので、配当金生活向き。
LQDは設定来からのトータルリターンは約5.8%とあり、下手に個別銘柄に投資するより安定的にリターンが期待できます。
現在、資産運用にお悩み中ならLQDへの投資を検討してもいいと思います。
今後、経済回復があり金利上昇すれば化けるETFかも知れませんので、知っておいて損はないと思います。
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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