今回は、運用成績は割といい、世界の資本財セクターに投資ができる『【EXI】iシェアーズ グローバル資本財 ETF』について解説について解説します。
景気敏感なセクターですが、景気がいいときは良い成績が期待できるETFです。
今後の投資先として参考になりますので、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
EXIの概要
【EXI】正式名称:iシェアーズ グローバル資本財 ETF
投資内容は、S&Pグローバル資本財株価指数の価格および利回り実績と同等水準の投資成果を目指して運用されています。
投資先は、米国を中心に世界の航空や鉄道、建設に関わる資材の製造・販売、商業サービスの提供を行う企業の銘柄をメインに投資をしています。
※2021年7月のデータ参照。
基本情報
名称 | iシェアーズ グローバル資本財 ETF |
運用会社 | ブラックロック |
構成銘柄数 | 200銘柄 |
分配金利回り | 約1.5% |
決算日 | 6.12月 |
経費率 | 0.46% |
信託報酬0.46%と高く、配当利回りは1.5%と高い利回りではありませんが、ある程度は配当金は期待できるようです。
投資銘柄は約200銘柄に投資をしています。
構成銘柄上位10銘
名前 | 資産の割合 |
---|---|
ハネウェル・インターナショナル株式会社 | 2.65% |
ユナイテッド・パーセル・サービス株式会社 クラスB | 2.55% |
ユニオンパシフィック株式会社 | 2.49% |
ボーイング社 | 2.24% |
レイザオン・テクノロジーズ株式会社 | 2.23% |
シーメンス AG | 2.19% |
株式会社キャタピラー | 2.17% |
ゼネラル・エレクトリック株式会社 | 2.04% |
3M社 | 1.94% |
ディア・アンド・カンパニー | 1.87% |
チラチラとよく聞く企業の名前があります。
構成銘柄上位は米国の企業が多いですね。
構成セクター比率
セクター比率一覧
セクターETFですので、投資セクターに関しては資本財関連企業の工業系にほとんど投資をしているようです。
国別構成比率
国別構成比率一覧表
国別構成割合は、半分以上は米国で構成されています。
日本はなんと上位2位に組み入れられ、その他はヨーロッパ各国の国が多いようです。
EXIとS&P500 株価の比較チャート
- 青:EXI
- オレンジ:S&P500
運用成績は悪くないのですが、S&P500には勝てません。
そして、景気敏感セクターなだけあってコロナショック時の株価暴落は下落幅が酷いことになっています。
ハイリスクな割にリターンが物足りない感じがしますね。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
分配金は安定感がないようです。
利回りも高くないので、配当金投資には向かないETFです。
メリット・デメリット
メリット
簡単に世界の資本財銘柄に投資ができる。
個人で複数の国に投資をするのは大変ですが、EXIを購入するだけで複数の国の資本財銘柄に投資ができるのは、XEIの魅力だと思います。
好景気時には強い
資本財は景気敏感セクターですので、好景気時には大きなキャピタルゲイン(値上がり益)を期待できます。
デメリット
不況に弱い。
資本財は不況時は、旅行などに行く人が減ったりすると収益が減りますので、不況になったときは株価が大きく下落します。
セクターが偏っている。
セクター特化型ETFなので、偏った投資をしています。
経費率が高い。
信託報酬0.46%とお高い維持費になっています。
運用方法
もしEXIを購入するとしたら、株価暴落時に購入するべきだと思います。
それと暴落に弱いので、株価が好調なときは控えた方がいいです。
まとめ
EXIについてまとめると
- 世界の資本財銘柄に投資したETF。
- 株価の値動きは激しい。
- 信託報酬0.46%と維持費が高い。
資本財はコロナショックでの被害者と言っていいセクターです。
最近の金融対策で株価は好調ですが、ボーイング社などの航空業界の決算はボロ雑巾になっています。
アフターコロナの世界では活躍して欲しいですね
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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