今回は、安定的な資産運用をしたい人にオススメの投資先、世界の公共事業銘柄に投資ができる『【JXI】iシェアーズ グローバル公益事業 ETF』についての解説します。
大きな利益をは狙えませんが、安定な成績が期待できるETFです。
今後の投資先として参考になりますので、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
JXIの概要
【JXI】正式名称:iシェアーズ グローバル公益事業 ETFと言います。
投資内容は、S&Pグローバル公益事業株指数に連動する投資成果を目指して運用しています。
投資先は、米国の電力・ガス会社を中心に世界の大型・中型公益事業のに投資をしています。
※2021年5月のデータ参照。
基本情報
名称 | iシェアーズ グローバル公益事業 ETF |
運用会社 | ブラックロック |
構成銘柄数 | 67銘柄 |
分配金利回り | 約2.5% |
決算日 | 6.12月 |
経費率 | 0.46% |
構成銘柄数は67銘柄とあまり多くなく、信託報酬は0.46%と高いです。
今は分配金利回り2.5%ですが、普段は利回り3%以上はあるETFです。
構成銘柄上位10銘
名前 | 資産の割合 |
---|---|
株式会社ネクストエラエナジー | 9.72% |
イベルドロラ SA | 5.10% |
エネル・スパ | 4.96% |
デューク・エナジー株式会社 | 4.66% |
サザンカンパニー | 4.53% |
ドミニオンエナジー株式会社 | 4.17% |
ナショナルグリッドPLC | 3.12% |
アメリカ電力株式会社 | 2.85% |
エクセロン株式会社 | 2.84% |
センプラ・エナジー | 2.70% |
米国株中心と言うだけあって、米国の公益事業銘柄が多いですが、米国以外の企業の名前をちらほら見えます。
構成セクター比率
セクター比率一覧
セクターETFですので、投資セクターに関してはほぼ、公益事業関連銘柄のみです。
国別構成比率
国別構成比率一覧表
投資先の国は6割近くは米国になっています。
後は、ヨーロッパ諸国が多いようです。
日本にも投資はされていますが、少ない投資割合ですので”その他”の項目に混ざっています。
JXIとS&P500 株価の比較チャート
- 青:JXI
- オレンジ:S&P500
運用成績は良くも悪くも、横ばいな値動きをしています。
暴落はS&P500に比べると少ないので、ポートフォリオの下落対策には有効活用できそうです。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
分配金は残念なことに減配傾向にあります。
特にコロナショックの年の減配は酷く、直近の利回りが低くなっている要因になっています。
メリット・デメリット
メリット
簡単に世界の公共事業銘柄に投資ができる。
個人で複数の国に投資をするのは大変ですが、JXIを購入するだけで複数の国の公益事業銘柄に投資ができるのは、JXIの魅力だと思います。
暴落に強い。
公共事業は不況になっても、安定的な需要が確保できる事業ですので暴落に強い特徴があります。
デメリット
運用成績がイマイチ。
他のセクターに比べると安定感のある投資先ですが、株価上昇はあまり期待できません。
セクターが偏っている。
セクター特化型ETFなので、偏った投資をしています。
経費率が高い。
信託報酬0.46%とお高い維持費になっています。
運用方法
運用方法は、ポートフォリオが暴落に弱いと思うなら、暴落対策としてポートフォリオに組入れをオススメします。
成長性はあまり期待できないので、メインの投資先としては微妙だと思います。
まとめ
JXIについてまとめると
- 世界の公共事業に投資したETF。
- 株価の値動きは緩やか。
- 配当金には期待できる。
- 信託報酬0.46%と維持費が高い。
株価暴落はいつ起こるかわかりません。
暴落が起こってから、暴落対策をしても遅いですので普段から暴落した時のことを考えてポートフォリオ作成して見てください。
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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