今回は資本財に投資を検討している人にオススメの米国ETF『【XLI】資本財セレクト・セクター SPDR ファンド』について解説していきます。
資本財は基本的に景気敏感株ですので、不況で株価が下落したときに購入したいと思うセクターです。
この記事は、今後の投資先として参考になりますので最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
XLIの概要
資本財セレクト・セクター SPDR ファンド(愛称:XLI)と言います。
投資先として、インダストリアル・セレクト・セクター指数に連動する投資成果を目指して運用されています。
主な内容はS&P500に組入れられている米国の大型工業株の電気・建設機器、廃棄物管理、機械を含む工業製品を中心に投資をしています。
景気敏感な投資先になりますので、株価暴落時にはよく値下がりしますが、逆に好景気のときはよく値上がりする特徴があります。
※2021年3月のデータ参照。
基本情報
名称 | 資本財セレクト・セクター SPDR ファンド |
運用会社 | ステートストリート |
構成銘柄数 | 75銘柄 |
分配金利回り | 約1.4% |
決算日 | 3.6.9.12 |
経費率 | 0.13% |
構成銘柄は75銘柄に投資をしています。
信託報酬は0.13%と少し高い気がする水準になっています。
配当金利回りは約1.4%とあまり高くはありません。
構成銘柄上位10銘
名称 | ファンドの割合 |
---|---|
ハネウェルインターナショナル:HON | 5.10 |
ユニオン・パシフィック:UNP | 4.88 |
ボーイング:BA | 4.77 |
キャタピラー:CAT | 4.33 |
レイセオン・テクノロジーズ:RTX | 4.12 |
ゼネラル・エレクトリック(GE):GE | 4.07 |
ディア:DE | 4.06 |
ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS):UPS | 3.92 |
3M:MMM | 3.71 |
ロッキード・マーチン:LMT | 2.95 |
投資先はS&P500に組入れ銘柄だけあって大手企業に投資をしています。
投資割合を見ると、1つの銘柄に偏った投資をしているわけではないようです。
XLIの構成セクター比率
セクター比率一覧
セクター特化型ETFですので、投資先のセクターにはかなりの偏りがあります。
コレ1本での運用は控えた方が良さそうですね。
XLIとS&P500 株価の比較チャート
- 青:XLI
- オレンジ:S&P500
2018年ぐらいには、S&P500より値上がりしていましたがそれ以降は負けています。
コロナショック時の下落は景気敏感セクターなだけあって、ドカッと株価暴落しています。
その後は、コロナショック前の株価以上には回復をしていますが、ボーイングなどコロナショックで甚大な被害を受けた銘柄がありますので、S&P500には勝てていません。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
コロナショック前までは順調に増配をしていましたが、2020年のコロナショックが起きた年は減配をしています。
景気敏感セクターなので仕方ないと言えば仕方ない結果になっています。
メリット・デメリット
メリット
好景気にはS&P500より値上がりする。
景気敏感なので、好景気には凄く調子よく値上がりするので株価暴落時に仕込みたいですね。
デメリット
暴落時に弱い
調子がいいときの値上がりはいいのですが、暴落時の被害がかなり大きいので安定して運用したい人には向いていないETFになります。
投資先のセンターが偏っている
センターETFなので仕方ないですね。
運用方法
上記でも何度か記載しましたがXLIは景気敏感ETFなので、株価暴落時に仕込みたいETFです。
また、好景気になった場合は短期売買として売り買いをするのもいいと思います。
ただ、配当利回りが低かったり、暴落時にの下落が酷いので長期運用で保有するなら、ポートフォリオの割合は少なくした方がいいと思います。
まとめ
XLIについてまとめると
- XLIは大手企業の資本財に投資したETF
- 配当利回りは低い。
- 景気敏感なので値動きが大きい。
XLIはどちらかと言うと、長期運用より短期売買で値上がり益狙いでいった方が大きく利益を上げれそうな気がしますが、購入したタイミングによっては大怪我をしかねないので、あまり欲を出した株の売買は控えた方がいいかも知れません。
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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