今回は、新しい投資先として『日本電信電話【9432】(別名:NTT)』を経営状況の確認しながら購入するべきか?しないべきか?を検討して見ました。
私個人の考え方ですので、「こんな考え方する人もいるんだな」程度に参考に見て頂ければと思います。
概要と経営状況の確認
事業内容
日本電信電話【9432】(以降はNTTと表記)事業内容は誰もが知る、日本最大級の大手通信企業です。
今後も需要は安定的に確保できる業種ですので、長期での運用に適した業種だと思います。
株価のチャート
NTTの株価ですが、長期で見れば成長していますが、2018年の株高から下落して、最近やっと株価が回復したようです。
最近の株価の底は2,200円前半が株価の底のようです。
配当金関連
配当利回り&増配年数
- 増配年数:11期連続増配中。
- 配当利回り:3.54%
配当性向
・配当性向:36.7%
注目ポイント:無理な配当金を出していないか?
- 70~100%以上なら無理な配当金を出しているので、そのうちに減配、無配の恐れあり。
- 30~50%ぐらいの水準がいいと言われている。
コメント
配当利回りは3.75%あれば、税引き後の手取り利回りが3%になるので、少し利回りが低い気がしますね。
増配年数は11年とそこそこ頑張っています。
配当金額は
- 2011年 30円 ⇒2022年 110円
11年の増配で4倍近くの金額になります。
配当性向は36.7%と無理に配当金を出していないので、今後も増配を期待できます。
利回りが少し物足りないですが、それ以外は特に問題ないですね。
株主優待内容
権利月:3月
株主優待内容:dポイント
- 2年以上3年未満:1,500ポイント
- 5年以上6年未満:3,000ポイント
コメント
保有年数が2年以上必要と一見さんには株主優待をくれないようです。
株主優待内容は「dポイント」で、最近、利用できるところが増えています。
ふと思ったのですが、dポイントの利用可能な店の1つに”マクドナルド”があるので、
マクドナルドの銘柄を買うより、NTT買った方がよくね?
1年目は株主優待は貰えませんが、下手に配当金のない飲食店の銘柄を買うよりも増配+高配当銘柄のNTTを購入した方がいいなと思いました。
経営状況について
売上高
年数 | 売上高 |
---|---|
2012 | 10兆5073億 |
2013 | 10兆7007億 |
2014 | 10兆9251億 |
2015 | 11兆953億 |
2016 | 11兆5409億 |
2017 | 11兆3910億 |
2018 | 11兆7821億 |
2019 | 11兆8798億 |
2020 | 11兆8994億 |
2021 | 11兆9439億 |
注目ポイント:売上が右肩上がりか?増減が激しくないか?
- 売上がないと話ならない。
- 売上が右肩下がり、増減が激しいと安定感がないので長期投資に向いていない。
コメント
年々売上げ伸びていますね。
通信料値下げで売上が減りそうですが、今後は非通信業での分野も頑張っているので、そこまで問題ないのでは?っと個人的には思っています。
EPS(1株当たりの利益)
年数 | EPS |
---|---|
2012 | 98.61 |
2013 | 127.3 |
2014 | 118.42 |
2015 | 175.17 |
2016 | 195.47 |
2017 | 224.93 |
2018 | 220.13 |
2019 | 231.21 |
2020 | 248.15 |
2021 | 299.56 |
注目ポイント:右肩上がりか?
- 右肩上がりかなら経営状況が良好。
- 右肩下がりなら経営状況が悪いので要注意。
コメント
長期で見れば順調に右肩上がりでEPSが増えていっているので、経営状況は悪くなさそうですね。
営業利益率
年数 | 営業利益率 |
---|---|
2013 | 11.23% |
2014 | 11.11% |
2015 | 9.77% |
2016 | 11.68% |
2017 | 13.52% |
2018 | 13.93% |
2019 | 14.26% |
2020 | 13.13% |
2021 | 13.99% |
注目ポイント:売上のうち何割が利益か?
- 利益が高いと儲かるビジネスをしている。
- 利益が低いと儲からないビジネスをしているので先が不安。
- 基準は平均7%で、10%以上はOK、5%以下がアウトと言われている。
コメント
安心して投資が出来る利益率になっています。
お国に「利益率高すぎる!!」って怒られた企業の利益率が低いわけがないですよね(笑)
自己資本比率
年数 | 自己資本比率 |
---|---|
2012 | 40.65% |
2013 | 42.1% |
2014 | 42% |
2015 | 41.9% |
2016 | 42% |
2017 | 40.6% |
2018 | 42% |
2019 | 41.6% |
2020 | 39.4% |
2021 | 32.9% |
注目ポイント:倒産の心配を確認。
- 比率が低いと借金が多い。
- 比率は40%以上あれば一安心。
コメント
自己資本比率は40%前後だったのが、2020年は32.9%と下がっています。
理由は、ドコモを完全子会社化をするときに、三菱UFJ、三井住友、みずほの3メガが約3兆4000億円を融資を受けているのが原因だと思います。
事業の立て直しへの投資をしたと思って見なかったことにしようと思います。
営業活動CF
年数 | 営業活動CF |
---|---|
2012 | 2兆5082億 |
2013 | 2兆4536億 |
2014 | 2兆7279億 |
2015 | 2兆3918億 |
2016 | 2兆7118億 |
2017 | 2兆9173億 |
2018 | 2兆5412億 |
2019 | 2兆4061億 |
2020 | 2兆9952億 |
2021 | 3兆90億 |
注目ポイント:手元の現金の増減
- 黒字か?長期で増加しているか?
コメント
手元の現金ですが、一応増加はしていますがどちらかというと、ヨコヨコの推移ですね。
黒字だから一応OKにしておきます。
結論
経営状況は問題ないが、株価が高いので一旦保留!!
経営状況は問題なさそうなので、購入対象としては問題ないのですが、最近の株高のせいで購入しにくい株価の印象があります。
上記でも記載しましたが、株主優待内容もdポイントはマクドナルドや他の飲食店でも使えるお店があるので、飲食店銘柄を買うならNTTを購入した方がいいと思いました。
1年目は株主優待がもらえないのが、ちょっと問題ですけどね(笑)
NTTの株価が下落してきたら(理想は株価2,250円ぐらい…無理かな?)NISAで購入しようと思います。
最近は米国株ばかり力を入れていましたが、将来のことを考えて、米国株だけでなく、日本の増配銘柄も積極的に購入していきたいな思います。
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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