今回は、昨今の地球温暖化問題で肩身が狭くなって株価下落していますが、高配当ETFとして活躍しているエネルギーセクターETF『【XLE】エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンド』について解説していきます。
この記事は今後の投資に役立ちますので、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
XLEの概要
エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンド(ティッカーシンボル:XLE)
投資内容は、エナジー・セレクト・セクター指数に連動するように運用されています。
主にS&P500に組入れられている、原油・天然ガスの開発・生産会社、掘削および他のエネルギー関連サービスを提供する企業に投資しています。
※2022年2月のデータ参照。
XLEの基本情報
名称 | エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンド |
運用会社 | ステートストリート |
構成銘柄数 | 21銘柄 |
分配金利回り | 3.45% |
決算日 | 3,6,9,12月 |
経費率 | 0.10% |
配当利回りは約3.45%と高い水準の配当利回りです。
信託報酬は0.10%と米国株式市場なら、ちょっとだけ高い部類に入ってきそうな経費率になっています。
構成銘柄は21銘柄と組入れ銘柄は少ないです。
その他のエネルギーセクターETF
XLEの構成銘柄上位10銘
ティッカーシンボル | 銘柄名 | 構成割合 |
---|---|---|
XOM | エクソン・モービル | 23.45% |
CVX | シェブロン | 20.67% |
EOG | EOGリソーシズ | 5.09% |
SLB | シュルンベルジェ | 4.78% |
COP | コノコフィリップス | 4.70% |
PXD | パイオニア・ナチュラル・リソーシズ | 4.25% |
MPC | マラソン・ペトロリアム | 3.88% |
PSX | フィリップス66 | 3.29% |
WMB | ウィリアムズ | 3.13% |
KMI | キンダー・モルガン | 2.99% |
構成銘柄は、エクソンモービルとシェブロンの2銘柄でポートフォリオの4割以上になります。
投資銘柄数が少ない上に、2銘柄に集中投資をしているので「ETFとしてはどうなのかな?」と思います。
XLEの構成セクター比率
XLEはエネルギーセクターのみで構成されいます。
分散投資をしたいなら、他のセクターETFを組合せることをオススメします。
XLEの株価の推移
XLEとS&P500 株価の比較チャート
- 青:XLE
- オレンジ:S&P500
エネルギーセクターは景気敏感ですので、コロナショック時は酷い暴落をしています。
2017年まではS&P500より優れた成績でしたがそれ以降は、右肩下がりの成績になっていました。。
2022年の年明け以降はハイテク銘柄が売られて、原油高により株価上昇しています。
XLEのトータルリターン
2022年は原油高により株価高騰していますが、それまでは右肩下がりの残念な運用成績でした。
今後、需要は無くならないと思いますが、世界中で脱炭素をすると言っていますので将来的には大きなリターンは厳しいかも知れません。
XLEの分配金利回りと増配率の推移
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
2019年にドカッと増配して次の年の2020年にドカッと減配してほとんど元通りになっています。
コロナショック時にの被害が大きかった銘柄だとよく分かる内容ですね。
配当(分配金)利回りの推移
コロナショック時は利回りが15%以上の超高配当になっていましたが、その後は落ち着いて3%後半の利回りを維持しています。
一定金額の配当金は期待できても、増配は期待しない方がよさそうですね。
XLEの平均増配率
年数 | 平均増配率 |
---|---|
3年 | 4.80% |
5年 | 6.55% |
10年 | 8.21% |
年数で見ると増配しているように見えますが、2019年の分配金が多かっただけであり、ここ数年は対して増配をしていません。
メリット・デメリット
メリット
高配当が期待できる
2020年に盛大に減配していますが、構成銘柄のおかげで配当利回りは高い水準です。
デメリット
投資先に偏りがある
セクターもエネルギーセクターのみで、構成銘柄も2銘柄で4割を占めているので分散投資ができていません。
最近の成長率がイマイチ
自動車のEV化になっていくなど少しづつですが需要が減っているので、今後の成長はあまり期待できません。
運用方法
XLEは株価の上昇は期待しにくいので、高配当投資先として購入するのがいいと思います。
配当金はあまり安定感がないので、構成割合は少なめにした方がいいと思います。
まとめ
XLEについてまとめると
- 大手エネルギー関連企業に投資をしたETF
- 配当金利回りは高い
- 構成銘柄はかんり偏りがある
- 今後の成長性は厳しい
エネルギー関連は、これからはエコと言われて化石燃料の需要は減ると思いますが、直ぐに需要が無くなるかと言われると絶対に需要が無くならない業種です。
現在、高配当ETFをお探しなら、XLEを投資先候補として検討するのもいいかも知れません。
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以上で今回の記事を終わります。
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