今回は、暴落対策をしたい人にオススメの投資先、世界の生活必需品銘柄に投資ができる『【KXI】iシェアーズ グローバル生活必需品 ETF』について解説します。
大きな利益をは狙えませんが、安定な成績が期待できるETFです。
今後の投資先として参考になりますので、最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
KXIの概要
【KXI】正式名称:iシェアーズ グローバル生活必需品 ETFと言います。
投資内容は、S&Pグローバル1200生活必需品セクター・キャップト・インデックスの価格および利回りに概ね連動する投資成果を目指して運用しています。
投資先は、米国を中心に世界の生活必需品を取り扱いをしている銘柄をメインに投資をしています。
※2021年5月のデータ参照。
基本情報
名称 | iシェアーズ グローバル生活必需品 ETF |
運用会社 | ブラックロック |
構成銘柄数 | 90銘柄 |
分配金利回り | 約2.2% |
決算日 | 6.12月 |
経費率 | 0.46% |
信託報酬0.46%と高く、配当利回りは2.2%とそこそこはあるようです。
投資銘柄は90銘柄と、世界の生活必需品銘柄に投資をしていると思うと少ない気もします。
構成銘柄上位10銘
名前 | 資産の割合 |
---|---|
ネスレ SA | 8.92% |
プロクター・アンド・ギャンブル社 | 8.52% |
コカ・コーラ株式会社 | 5.23% |
株式会社ペプシコ | 4.57% |
ウォルマート株式会社 | 4.49% |
コストコホールセール株式会社 | 4.36% |
ユニリーバPLC | 4.08% |
フィリップ・モリス・インターナショナル株式会社 | 3.91% |
ディアジオPLC | 2.78% |
ロレアル SA | 2.62% |
構成銘柄の上位は米国株が多いですね。
連続増配銘柄で有名企業がちらほら混ざっているので、増配に期待が持てそうです。
構成セクター比率
セクター比率一覧
セクターETFですので、投資セクターに関してはほぼ、公益事業関連銘柄のみです。
国別構成比率
国別構成比率一覧表
国別構成割合は、半分以上は米国で構成されています。
日本も上位4位に組み入れられていますが、そこまで多い割合で投資はされていないようです。
KXIとS&P500 株価の比較チャート
- 青:KXI
- オレンジ:S&P500
株価は安定感はありますが、株価上昇率はS&P500には勝てません。
コロナショック時の下落幅はS&P500と比べると小さいですが、株価が下落から回復するまでS&P500より時間がかかっています。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
増配率は、長期で見れば少しずつ増配をしています。
株価も増配も、大きな成長率は期待しない方がいいみたいです。
メリット・デメリット
メリット
簡単に世界の生活必需品銘柄に投資ができる。
個人で複数の国に投資をするのは大変ですが、KXIを購入するだけで複数の国の生活必需品銘柄に投資ができるのは、KXIの魅力だと思います。
暴落に強い。
KXIは不況になっても、安定的な需要が確保できる事業ですので暴落に強い特徴があります。
デメリット
運用成績がイマイチ。
他のセクターに比べると安定感のある投資先ですが、株価上昇はあまり期待できません。
セクターが偏っている。
セクター特化型ETFなので、偏った投資をしています。
経費率が高い。
信託報酬0.46%とお高い維持費になっています。
運用方法
運用方法は、大きなリターンは期待できませんので、景気敏感セクターとの組合せで運用する必要があると思います。
また、現在のポートフォリオが下落に弱いと思うのでしたら、ポートフォリオに組み入れてもいいと思います。
まとめ
KXIについてまとめると
- 世界の生活必需品銘柄に投資したETF。
- 株価の値動きは緩やか。
- 増配率は長期で見れば増えている。
- 信託報酬0.46%と維持費が高い。
生活必需品セクターの特徴からして、株価の成長率は諦めるにしても、もう少しだけ増配率+配当利回りは欲しいなと思う内容のETFです。
これから、日米以外の国にも投資を検討している人は一度、KXIを検討してはいかがでしょうか?
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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