今回は、ハイテク銘柄やクリーンエネルギーが注目される中でS&P500より好成績を残している米国ETF『【VCR】バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF』について解説していきます。
今回の記事は現在投資先を探している人に役立つますので最後まで読んで頂ければ嬉しいです。
VCRの概要
バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF(愛称:VCR)といいます。
投資先は米国の一般消費財・サービス・セクターの大型株、中型株、小型株を網羅する、MSCI USインベスタブル・マーケット・一般消費財・サービス25/50インデックスに連動するように運用されています。
一般消費財ですので、景気敏感ですが需要が無くなることは無く、寧ろ人口増加中の米国ですので今後も需要が増えますので投資先として申し分ないと思います。
※2021年1月のデータ参照。
基本情報
名称 | バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF |
運用会社 | バンガード |
構成銘柄数 | 約300銘柄 |
分配金利回り | 約1.8% |
決算日 | 3,6,9,12月 |
経費率 | 0.10% |
投資銘柄は約300銘柄と多く、信託報酬は0.1%で高いと言うことはありません。
配当利回りは良くても2%少しぐらいの推移です。
構成銘柄上位10銘
名称 | ファンドの割合 |
---|---|
アマゾン・ドット・コム:AMZN | 21.71 |
テスラ:TSLA | 10.50 |
ホーム・デポ:HD | 5.97 |
ナイキ:NKE | 3.69 |
マクドナルド:MCD | 3.35 |
スターバックス:SBUX | 2.64 |
ロウズ:LOW | 2.55 |
ブッキング・ホールディングス:BKNG | 1.93 |
ターゲット:TGT | 1.87 |
TJX:TJX | 1.74 |
日本でも馴染みのある大手企業がたくさん組入れられています。
アマゾンとテスラで3割以上の割合で投資しています。
今後も活躍してくれそうな銘柄がいっぱいですね。
構成セクター比率
セクター比率一覧
一般消費財セクターですので、セクター比率はほぼ消費財になります。
他のセクターはほぼ無しと思っていいですね(笑)
VCRとS&P500 株価の比較チャート
- 青:VCR
- オレンジ:S&P500
暴落の時はS&P500より下落して、その後の株価上昇の時はS&P500よりも上昇すると忙しいETFですね(笑)
アマゾンとテスラが構成銘柄の3割以上ですので、この2銘柄が牽引して値上がりしているようです。
2020年度は【QQQ】が話題に上がりましたがVCRも、もっと話題になってよかったのではないのかと思います。
分配金と増配率の推移
分配金と増配率の推移一覧
2020年、なにがあったの!?
2020年度は株価高騰で配当金も倍以上増配しています。
しかし、過去を見るとあまり配当金推移の安定感はまったくないです。
配当金目当てで投資するにはあまり向いていませんね。
メリット・デメリット
メリット
S&P500を超える成長率
上記のチャートでも述べましたが、VCRはS&P500よりも値上がり率が高いETFです。
構成銘柄も今後も活躍が期待できる銘柄ですので、更なる成長が期待できそうです。
デメリット
景気敏感
一般消費財は景気が悪いと物が売れないので業績が悪くなります。
逆に景気がいいときはいい成績を期待できますが安定感がないのはデメリットだと思います。
セクターの偏っている
セクターが偏っているおかげで素晴らしい値上がりをしていますが、今後どうなるかはわかりません。
運用方法
業種が安定性はありませんが、需要が無くなることはありませんので値上がり益狙いのメインの投資先として検討の余地ありだと思います。
配当金投資の方には、配当金推移が安定的でないのであまりオススメしません。
まとめ
VCRについてまとめると
- 一般消費財に特化したETF。
- S&P500よりも成長率がいい。
- 2020年度は物凄い増配をしている。
気をつけることは、
- 景気敏感セクターですので安定性がない。
VCRは投資を安定的にしたいと思っている人には不向きかもしてませんが、ドンドン上を目指して利益を出していきたいと思っている人には、今後の投資先として検討の余地ありだと思います。
個人的に配当金の推移はもっと安定してくれたらいいのにと思います。
以上で今回の記事を終わります。
今回の記事があなたのなにかに役に立てれば幸いです。
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